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最強のじいやとばあや。 ページ32

「はっ!どうせお前たちは俺らから逃げらんねぇんだよ!!」

Aに向かって怒鳴り声を上げる男。

幹部たちも上から何やら叫んで、Aはギュッと目を閉じて、玲王の服を掴んだ。

「……っ!!」

Aは玲王よりも前に出ており、その姿は彼を後ろに庇おうとしているようだった。

幼いながらも大好きな玲王を守る彼女に、玲王の瞳は揺れた。

彼女は、玲王の顔や才能などで寄ってくる人たちとは違う。
ずっと傍にいて、玲王の優しさを知っている彼女は、そこに惹かれていたのだ。

もちろん玲王に才能があるのは知ってるし、Aは玲王の顔も声も大好きだった。

けれど、そういうのを抜きにして、Aは玲王という一人の男の子にもう夢中だから。
自分よりも大切な玲王のためなら、彼女は何だって出来る。
例え彼に、空を飛べと言われても。
彼女はきっと飛んでみせる。

それくらい、彼女にとって彼は大切な存在であった。

すると玲王はAをギュッと抱き寄せた。

「お前は俺が絶対守ってみせる!!」

すると大きな音を立て、扉が蹴破られた。

「貴方がたを無傷で帰しはこのじいやが致しません……」

「何だコイツ!?」

「じいや!!」

「ばあや……」

そう言うと、ばあやは二人の肩に手を置いて、笑いかけてくれた。

「お二人がご無事で良かったです。良く耐えました。ここからは…」

「「我々にお任せを。」」

そうして、あっという間に奴らをのしてしまった。

「お嬢様、坊っちゃん…!」

「じいや!!」

「お二人をこのような危険に晒すなど、じいやは…」

「じいや、助けてくれてありがとう。Aのことはね、レオが守ってくれたの。」

そう言うと、じいやは二人の前に跪いた。

「じいや一生の不覚です。玲王坊っちゃん、Aお嬢様を守ってくださったこと、心から感謝いたします。玲王坊っちゃんはとても立派でした。」

「私からも、Aお嬢様、玲王坊っちゃんの為にありがとうございました。お嬢様も坊っちゃんもご立派でした。」

その言葉をかけられ、玲王とAは顔を見合わせた。

そして、安心から二人の目からはジワッと涙が出てきて。


「「うわああああん……!!」」

手を繋いだまま泣き出してしまった。

そんなふたりを、じいやとばあやは上から包み込むように抱きしめた。

アンケート結果のお知らせ!*→←ふたりに訪れた危機。



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設定タグ:ブルーロック , 御影玲王   
作品ジャンル:恋愛
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桜花(プロフ) - ななしさん» コメントありがとうございます!!そうなんです!!彼女の目にはレオしか映ってないです!!これからも彼女はレオに対する恋を通して成長していくのでお楽しみに!続編も頑張ります!! (2023年1月28日 15時) (レス) @page41 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - うわぁぁぁ夢主ちゃんの純粋にレオだけ見てる感じ大好きです…傷ついた乙女はより強くなるって謎自論があるがあるので全然大丈夫です!(?)続編おめでとうございます〜! (2023年1月28日 14時) (レス) @page50 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 充希さん» コメントありがとうございます!!他の作品も読んでくださってるんですか〜!!嬉しいです!!コメント頂けるのが1番モチベーション上がるので嬉しいです!これからもがんばります♡ (2023年1月23日 20時) (レス) @page43 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
充希 - コメ失礼します!桜花さんの作品がどれも私のドタイプでめちゃめちゃ好きです!!!これからも更新頑張って下さい!!!! (2023年1月23日 20時) (レス) @page43 id: 199b614e0e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - かなさん» そのセリフッッッ!!めっちゃ拘ったんです!!そうです羨ましいんですっ!!こんなに嬉しいコメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2023年1月3日 10時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜花 | 作成日時:2022年11月19日 22時

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