懐いた黒猫さん 1 ページ13
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「……A、クロと何かあった？」
──合宿2日目。
せっせとビブスを干していた私を、後ろから呼んできた声が。
振り返ると、ちょうど日陰になっている場所に研磨さんが立っていた。
さっき音駒は生川に3点差でセットを取られていたから、今はペナルティのフライングを終えたところかな。
体育館の中は、扉と窓は全開にしているものの、熱気がこもっていてとても暑い。
試合の合間に選手たちが外に出て涼んでいるのは珍しくなくて、きっと研磨さんもその類いだろう。
「お疲れ様です！えっと……何かって？」
ビブスを干す手は止めないまま、私は研磨さんの言葉に質問を返す。
──本当は何となく、研磨さんが言いたいことはわかっていた。
だってこの人は、黒尾さんの幼なじみだから。
誰より黒尾さんのことを知っていて、……だから彼は、今日の黒尾さんに違和感を感じたはずなのだ。
「言いたくないならいいけど……。今日のクロ、Aにべったりだから」
「珍しいなと思って」と言いながら、研磨さんが首を傾げる。
"べったり"というのは言い過ぎな気がするけれど、確かに今日の黒尾さんは、よく私に構ってきていた。
「……特別何かがあったとかは、ないです。強いて言うなら、昨日の夜に少しお話をしただけで」
たとえば私が、梟谷のコートを見ていたとき。
邪魔をするように正面に立った黒尾さんが、「また木兎ですか〜」なんて拗ねアピールを全開でしてきたり。
たとえば私が、赤葦さんと軽くお話をしていたとき。
少し強引に会話に割り込んできた黒尾さんが、「俺ともお話してよ」なんてわかりやすく我儘を言ってきたり。
──もちろんこれらの黒尾さんの行動は、四六時中ずっと続いているわけでもない。
私が他のコートの試合を観ている、5回に1回。
黒尾さん以外の選手と話している、5回に1回。
木兎さんに関わる会話や試合に夢中になる、3回に1回。
それくらいの絶妙な頻度で、黒尾さんが私に積極的に絡んでくるのだ。
"こっちを向け"と言わんばかりに。
「……ふうん」
何を話したの、とまでは聞いてこないのが研磨さんらしい。
彼はこくりと頷きながら、興味があるのか無いのかわからない相槌を打ってきた。
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暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» ありがとうございます、頑張ります🙇♀️ (4月15日 8時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - お手伝いは、聞いてない〜⁉ヤバこれは、現実でもキュンってするところ。うわぁもうヤバいしか言えないこれからも頑張ってください (4月13日 7時) (レス) @page25 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - yuuuさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです🥰 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» 嬉しいコメントありがとうございます！頑張りますね💪 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
yuuu(プロフ) - ドキドキ、きゅんきゅんでした💖だいすきです♡ (4月11日 19時) (レス) @page24 id: 6410d877bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2024年3月20日 1時
