トリップした先はヒプノシスマイクを使う世界でした。

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「あ、あの。助けてくれてありがとうございます！私、碧棺合歓っていいます。あの、えと・・・」

「俺は合歓の兄の左馬刻だ。妹を助けてくれてありがとな」

おーおー美男美女兄妹かー。うちにもいたな。
だが、会ったら喧嘩ばかりだけどな。

「いやいや、困ってたし、あのままにしてたら良心が痛むし、何より八つ当・・・じゃなかった。とにかく助けられてよかった！」

「おい、八つ当たりって聞こえたぞ」

「あははー」

「Aさんってとっても強いんですね！拳１つで男の人たち飛んで行っちゃうなんて！！かっこいいです！！」
合歓さんが可愛らしくパンチしてる仕草をしている。

あー、久しぶりに純粋な子に会ったよ。

「そんなの朝飯前だよ。こんな風に・・・あ、結構離れたほうがいいよ。」
足を地面に叩きつけたらコンクリートが凹んだ。

「な、なんつー怪力だ」

「うわー、すごいすごい！！ね、お兄ちゃん！」

「いや、それはすごいの域を超えてるぞ」

「え？そう？向こうにいた時はこんな感じだったよ。突っ込む時とか、人しばく時とか、お妙ちゃんと一緒にストーカーゴリラをボコボコにする時とかね」

「すごいんですね！！Aさんって！！あ、私のことは合歓って呼んでください！Aさんって幾つですか？私と同じくらいだと思うんですけど・・・」

「私？21だよ」

「はぁ！？21！？見えねー」
左馬刻はAのことは妹と同じぐらいだと思っていたので驚いている。

「で、そこに立ってるスーツのイケメガネさんは？」

「イケメガネってなんですか。入間銃兎ですよ。警察官をしています。よろしくお願いしますね」

「本体がメガネじゃないだとぉ！！嘘だ！！新八はメガネ掛け機なのに、この人が違うなんて！！この人警察って言ったよな！？っていうことは、この人は税金ドロボーの警察か！？」
その発言を聞いていた合歓はくすくすと面白そうに笑っている。

「なあ、左馬刻。」

「なんだ、銃兎」

「しょっぴいていいか？」

「やめとけ、合歓が悲しむ」

「チッ、言っておきますが、税金はこっちの方が多く払ってるんですよ？」

「え、まじ？」

それから私はこの世界の仕組みを知る。

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