＃３４ ページ36
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『…うん』
起きたらサンジが居てくれる
なんて、期待してた私がバカだった
でもさ
ナンパしてると流石に凹むんだけど
｢あァ嬢ちゃん、治療してる時に金髪の兄ちゃんが言いに来たんじゃが｣
『…なんて？』
治療をしてくれたドクターさんに向き直り、包帯が巻かれた腕を擦りながら首を傾げる
次に言われたのは
｢起きたら俺の所に来い、だそうじゃ｣
私の気持ち全く理解してないよねあの女好き
何で他の女をナンパしてる彼氏の所に行かなきゃなの！？
絶対ヤダ！
邪魔すんな、とか言ってきそうだし！うわ、想像出来ちゃう最悪！
『ドクターさん、あたしそれ聞かなかったことにしとくわ』
｢ええんか？｣
『ええ、いいの』
治療ありがとね、と手を振って外へ出る
適当にフラフラ歩いて目に止まった緑髪に近付いた
『隣、いいかしら？』
｢あ？…別に構わねェが｣
目つき悪いなァ、と思いつつ、どうぞ？とお酒瓶を渡して隣に腰掛け、同じものに口をつける
ゴクッと飲み込んで息をついたところで、視線に気付いた
『何？』
｢コックの所に行かなくていいのか？｣
『あら、いいのよ。楽しそうにナンパ中だもの』
へぇ、と面白そうに呟くゾロに眉を寄せる
｢なら、俺が今お前を口説いても文句は言われねェってわけだ｣
顎を持ち上げられて向けられた挑発的な目を見据え、ふっと笑えば驚いたように目を丸くした
『その気もないのに、そんな事言うのはやめといた方がいいわよ』
チッ、と舌打ちをしながら手を離すゾロはその流れで酒瓶に口をつける
私は残っていたお酒を飲み干して煙草に火をつけた
右手を前に出して握って開いてを繰り返していれば、急に影って
目の前に居たのはクソコック
『…ナンパ中じゃなかったの？コックさん』
｢俺の所に来いっつってた筈だが？｣
『聞いてなかったわ』
｢嘘ついてんじゃねェよ｣
心配したんだぞ、と言って抱きしめようとしてくるサンジを軽く押し退ける
『本当に心配してたらナンパなんてしないと思うけど』
今更そんな事で嫉妬したりしないわ、と付け足せば今度こそ痛いくらいに抱きしめられた
｢嫉妬したのは俺だけか？｣
『あら、嫉妬したの？』
｢当たり前ェだろ、｣
いつの間にか隣に居たゾロは居なくなっていて、サンジの胸に顔を埋めた
｢好きだ、レイス｣
耳元で囁かれた言葉には答えずに
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祥(プロフ) - こねこさん» わぁぁ！ありがとうございます(*´ω｀人)頑張りますねっ！ (2018年1月10日 6時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
こねこ(プロフ) - こんばんは^^*とても面白いです…！更新頑張ってくださいね！応援してますっ (2018年1月9日 18時) (レス) id: be237ed739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月27日 4時
