＃３５ ページ37
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出発の朝
港には大勢の人が集まって見送りに来てくれている
ヨサクとジョニーは元の賞金稼ぎに戻るらしく、さっき別れた
｢しかし来ねェなあいつ｣
｢来ねェんじゃねェのか？｣
遠くを見るように呟いたウソップに返したゾロの隣に立つ
軽く伸びをしてから壁に凭れた
｢来ねェのかナミさんは!!?オォ!!?｣
｢お前な!!生ハムメロンどこにもなかったぞ!!｣
全然話の噛み合ってないルフィとサンジにクスリと笑う
『ルフィ君、今度生ハムメロン作ろうか？』
｢え!?お前作れんのかよ!?すっげぇ！｣
『まァ、オードブルだしサンジの方が｢食う！食いてェ！｣…聞いてないわね』
フー、と煙を吐いてルフィの頭を撫でれば、首を傾げられた
なんか、弟みたい
船長だけど
｢船を出して!!!!｣
そんな声が聞こえ、集まっている島民の奥に立つナミが走り出した
『ルフィ君、船出せって言ってるわよ』
｢だな、出すか｣
続けて叫ばれた帆を張れ!!という声に従う
｢出航ー!!｣
風を受けて動き出す船から島を覗く
こんな別れ方は許さんぞ!!と止める島民の方々をすり抜けてナミは船にジャンプした
スタン、と降りて服を捲りあげれば、ドサドサと大量に何かが地に落ちる
『あら…』
財布がねェ！と騒ぎ出す島民に、ナミは不敵に笑った
｢みんな元気でね♡｣
｢｢｢やりやがったあのガキャーッ!!!!｣｣｣
揃って怒鳴られ、クスリと笑みを零した
｢おい、変わってねェぞコイツ｣
｢またいつ裏切ることか｣
『お金好きは本当だったわけね』
｢ナミさんグーッ!!｣
｢だっはっはっは｣
それぞれが反応を示し、ナミを残して島に背を向けた
｢じゃあねみんな!!!行ってくる!!!!｣
そう言ったナミは、多分今まで見てきた中で1番いい笑顔だったんだろう
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祥(プロフ) - こねこさん» わぁぁ！ありがとうございます(*´ω｀人)頑張りますねっ！ (2018年1月10日 6時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
こねこ(プロフ) - こんばんは^^*とても面白いです…！更新頑張ってくださいね！応援してますっ (2018年1月9日 18時) (レス) id: be237ed739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月27日 4時
