これが日常。壱 ページ3
『ねーね、聞いてくださいよ薬研ニキぃ!』
怒った口調で私は薬研がいるであろう本棚の置いてある部屋の扉を開けながら話す。
「はぁ…。今度はどうしたって言うんだよ、大将。あとなんだその呼び方」
溜息をつきながらも、持っていた本に栞を挟めばパタン、としめてこっちを向いてくれる。
優しい惚れる((
『そのままの意味を持った呼び方です!もちろん敬意は持ってますからね!』
「敬意を持ってるようには見えないが、な」
『まぁそれは置いておいて!そんなことより!鶴丸がさぁ、また玄関先に落とし穴作ってたわけ!』
「ほー…。だから怒ってんだな?」
私の話を面白そうに笑いながら聞いてくる薬研。
そりゃあ誰でも怒るでしょ!
『そうに決まってる!』
危うく落ちかけたよ!!ほんとねぇ!?
「まぁいいじゃねぇか。…鶴丸の旦那も飽きねぇよなぁ。毎回大将は怒ってるってんのに」
『笑い事じゃないの!もし怪我したらどうするつもりなのか!』
まったくもう!なんでこの本丸の奴らはこうも脳天気なの!?
ったく…
「ま、落ちてはねぇし大丈夫だろ。あとで鶴丸の旦那に穴を塞ぐように言っておいてやるから、な」
『…!さっすが薬研ニキ!分かってる!』
さっきとはまるで違う態度で接する私。
そう、手の平返しだ((
「はいはい。とりあえず大将はもう戻れ。ほら、遠征部隊組んでこい」
『はぁい…。もうさ、遠征は刀派で行かせりゃいいでしょ』
「けど大将、刀派でまともに揃ってるとこ、兼定だけだぞ?」
『んぐはぁっ…。その通りっす…』
今の言葉はけっこう深く刺さった。そして傷付いた。
薬研のバカ!もう知らない!(裏声)←突然のト○ロ
吐き捨てるようなセリフだな、((
『とりあえず私行く!薬研!鶴丸に言っておいてよ!』
「分かったから、」
バタンっ/(扉を閉める音)
ったく、遠征部隊どうしようか
…………………決めた。あの人らならいいんじゃ
__何10回目の、遠征。
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作者名:ぺぱ | 作成日時:2017年11月2日 23時