不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】Part3 (ページ33)

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131話ページ33

Aの勘は当たっていた

ジークはやはり敵、味方等ではなかった

現にジークは一体の巨人に自分を乗せ、2体の巨人を護衛として逃げていた

ジーク「決別だ、お互いを信じる事が出来なかった。全世界の勢力がもうじき、この島に集結してしまう。それがどういう事か分かっていない。自分達には力がある、時間がある、選択肢がある。そう勘違いしてしまった事が、リヴァイ、A、アンタ達の誤ちだ。まぁ、俺の真意を話したところで解りっこないだろうがな…なぁ、エレン。俺達にしか解らないよな。この森を抜ければ、直ぐお前の元だ。しかし、ちゃんと場所と時間を覚えてるんだろうな、エレン」

ジークは余裕だと思っていた、その瞬間までは

バシュ！

ジーク「！？」

2本のワイヤーがジークの目に映った

後ろを振り向くと、リヴァイとAが迫って来ていた

これにはジークも想定外だったのだろう

慌てて護衛に連れていた2体の巨人を向かわせたが、巨人はいとも簡単に2人に項を削がれ倒れた

ジーク「何だよっ！もうっ！またかよぉ！」

ジークは手を噛み、獣の巨人と化した

ジーク「【何処だ！？何処に行った！？リヴァイ！A！】」

『猿になると視力が低下するの？好都合だね』

ジーク「【そこかぁ！】」

煽り目的で一瞬姿を見せたAとリヴァイに、ジークは自分を運んでいた無垢の巨人を引きちぎり、その肉片を投げた

しかし全て切り刻まれた

ジーク「【お前達の可愛い部下はどうした？まさか殺したのか？可哀想に！】」

ガサッ

ジーク「【ウオォォォオ！】」

ジークは音がした方に腕を振り回した

しかしそれはバラバラになった木片

ジーク「(枝！？)」

リヴァイとAは枝を切り落とす事で自分達の居場所を悟られない様、撹乱したのだ

斬るサイズは丁度、人1人程

そして枝には新緑が実り、調査兵団のマントと似ている為カムフラージュにもなる

リヴァイ「必死だな、髭面野郎。お前は大人しく読書する以外無かったのに…何で勘違いしちまったんだ？俺達から逃げられるって。部下を巨人にしたからって、俺達が仲間を殺せないと思ったのか？俺達がどれだけ仲間を殺してきたか、知らねぇだろうに！」

『残念だったな、仲間を殺してここまで来た僕達に…今更、殺せないなんて感情も選択肢も無いんだよ！』