不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】Part3 (ページ18)

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116話ページ18

ハンジ「A！これ凄い！プニプニしてる！」

『うん、そうだね』

興奮しながら喜ぶハンジを、弱々しくもAは笑い返した

『綺麗だね、リヴァイ』

リヴァイ「あぁ」

『これ、全部塩水だって。確かにこれだけあれば、商人も取り尽くせない』

リヴァイ「塩は貴重だからな」

『これからは塩に困らないかもね…』

リヴァイ「A、調子が悪いなら無理はするな」

『調子は、悪くないよ。今まで頑張った甲斐があったなって…ただ、何で、この景色を見てるのは僕なのかなって』

リヴァイ「……」

『僕は、ただ自由が欲しかっただけ。巨人に支配されない、自由な世界。別に、壁の外自体には興味なんか無かった。ただ、皆と自由に生きていたかった。なのに、皆、死んじゃったっ……』

リヴァイ「…俺はあの時、誰1人生きて帰る事は出来ないと思った。だが、実際には10人生き残った。俺もお前も、生き残った」

『エルヴィン達は、死んだ』

リヴァイ「そうだ、エルヴィンは死んだ。だが、だからこそ俺達は進まなきゃいけねぇ。死んでいった仲間の分まで」

『でも──』

リヴァイ「入院してる時に、お前に話した事を覚えているか？」

『？』

リヴァイ「俺達人類が本当の自由を手に入れたら、何処か此処じゃねぇ場所に住む。そこで1から始める、俺達の物語を」

『僕達の、物語…』

リヴァイ「お前は俺が必ず守る、離れない。だから泣くな、A」