不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】Part3 (ページ2)

今日:8 hit、昨日:18 hit、合計:36,957 hit

100話ページ2

2日後、調査兵団は日暮れ前にウォール･ローゼを出発した

馬で全速力で走り、夜間は光で周りを照らしながら歩いた

以前なら松明だったが、レイス家の地下空洞から発見された光る鉱石によって明るさは格段に増した

そして恐らくこの鉱石も巨人の力によるものだ

松明以上の光を放ち、適切な加工を行う事で夜間の活動性を大きく高めた

『この鉱石凄いね、めちゃくちゃ明るいじゃん』

リヴァイ「おいA、振り回すな」

『はーい』

暫く歩くと、ミカサが辺りを見渡した

ミカサ「この辺り、見覚えがある。確か、薪を拾いに来た事が…」

「麓が見えたぞ！街道跡がある！」

麓が見え、元街中に馬で向かった時には既に夜が明けていた

エルヴィン「物陰に潜む巨人に警戒せよ！これより作戦を開始する！総員、立体機動に移れ！」

エルヴィンの指示で総員が立体機動に移り、一斉に壁へ登った

エレン、ミカサ、アルミンは5年ぶりに見る故郷、シガンシナ区を見詰めた

リヴァイ「止まるな！外門を目指せ！」

エレン「は、はい！」

塞ぐべき門は2つ、内門と外門だ

これによってシガンシナ区を独立させ、中に残った巨人を殲滅

調査兵団の動きを知れば、敵はエレンを狙ってくる

だが、敵からはエレンが何処にいるかは分からない

フードを被った調査兵総員100名がいるからだ

誰がエレンか分かった時は既に外門を塞いだ後だ

しかし不可解な事がある

ハンジ「やっぱり可笑しいな、巨人が1匹もいない」

『少なくても数匹はいる筈だけど…』

リヴァイ「だがやるしかねぇ」

ハンジ「あぁ、作戦続行に支障なし」

ハンジが作戦続行の合図として、緑の信煙弾を打ち上げ、数秒後に合図を見たエレンが巨人かした

ハンジ「周囲の警戒を怠るな！くまなく見張れ！」

「はい！」

立体機動でミカサと壁の上に戻ってきたエレンを見て、Aはやはり可笑しいと思った

『(エレンが巨人化したのは何処からか見てる筈、何故敵は出てこない？いや、まずは…)リヴァイ』

リヴァイ「あぁ…穴は？」

「成功です！」

「しっかり塞がっています！」

成功の合図として再び緑の信煙弾が上がった

ハンジ「やった！エレン、調子は？」

エレン「問題ありません、訓練通り次もいけます」

ハンジ「では内門に向かう、移動時に狙われぬ様しっかり顔を」