白布賢二郎:仕事帰りの夜道 ページ34
俺は医師の仕事をしてる
いつも通り仕事が終わって、夜道を歩く
家まではそう遠くないし、徒歩10分と言ったところだ
暫く歩くと少し先に頭に手拭いを被って、随分と腰の曲がったお婆さんがいた
こんな夜に高齢者……?
医師の俺はもしかしたら認知症かなにかで徘徊してるのかと思ったけど、皆が皆そういう訳ではないから気にせず歩いた
そのままお婆さんの前を通り過ぎようとした時
お婆さん「首輪いらんかね?」
いきなり話し掛けられた
話し掛けられるとは思ってなかったから、少し驚いた
でも首輪って言われても、俺は猫や犬とかペットを飼ってる訳でも無いから
とりあえず
白布「いりません」
そう答えて通り過ぎた
次の瞬間、俺は進行方向とは逆の方を向いていた
そしてそこにお婆さんの姿は無かった
・
・
・
・
・
・
〘 解説 〙
[首輪いらんかね?]
↓
[”首”はいらんかね?]
の聞き間違い。
”首”をいらないと答えしまったため、白布は首を取られてしまった。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エリウ | 作成日時:2021年7月24日 15時