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数日経ったある日。
今朝は、私が出かける支度を進めていた。
しかし二人揃って寝坊してしまったため、
(理由は昨日の夜のことだと察してほしい)
私が焦り散らかす結果となっている。
A「ごめん杏寿郎、
朝ごはん作ってあげられない。
昨日の残り物温めて食べてほしんだけど、
電子レンジの付け方わかる?」
一方の彼は、今日は休日である。
急ぐ私の為に
あれこれと準備を手伝ってくれているが、
未だ頭は覚醒していなようで。
先程私のコーヒーを
盛大にリビングにこぼしてしまい、
少し凹んでしまっていた。
彼が何かをこぼすことは
決して今に始まったことではないので
フローリングは全て高い防水性の素材を使っている。
A「…..」
返事のない彼を見ると、
まるで前髪がしょぼくれた犬のように
垂れ下がってしまっていた。
何も言わずただただ汚れた
リビングの床を眺める
丸まった背中に、私は再度声をかける。
A「杏寿郎」
ようやく振り返った彼の手を握り、
そのまま台所へ連れて行く。
それから冷蔵庫の残り物を取り出して、
ラップを外し、電子レンジに入れる。
私の行動を一瞬たりとも見逃さず、
大きな目をパチクリとした彼が
あまりにも可愛らしく、愛おしい。
A「杏寿郎、このボタンまず押して?」
私は電子レンジのワット数を調整するボタンを
彼に押すように促した。
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ルカ - とても面白かったです❗推しキャラの煉獄さんと同棲とか妄想でもドキドキします (2021年9月30日 7時) (レス) @page8 id: ad965e2cff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年9月24日 20時