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杏寿郎と出会う前の私。

それは、俗に言う「遊び人」であった。



実家を離れて都内で働き、

正直なところ、

お金にも男性にも困らない生活であった。



結婚をしないと決めていたわけでもないが、

ただ漠然と、結婚という概念は

私から遠い物だと思い込んでいた。



一人の人を最後まで愛し切る自信と

余裕が自分には無いと、


そう信じて疑わなかった。



時に虚しくなることもあったが、

生活に深刻な支障をきたすことはなかった。



それに何より、杏寿郎のようなタイプは

正直に苦手中の苦手だった。




そんな私が杏寿郎に出会ったのは

今から2年前のことである。




彼が講師を務めるキックボクシングの

短期プログラムに申し込んだことが

全ての始まりだった。



当時、24歳後半に差し掛かっていた私は

友達と飲む酒にも、1日だけの男にも

あまり興味を示さなくなっていた。




単純にそれらを嫌いになったわけではなく、

ただ、先の見えない目先だけの物全てに

飽きてしまっていたのかもしれない。



世間でいう「一周回る」とは

あのことだったのだろうか。




ただ都内で、そして出来るだけ職場に近いところで

体を絞ってみても損はないだろう。


そんなありふれた気持ちで

己の足で彼のいるジムに足を運んだことが

始まりとなり、今に至る。





杏寿郎への第一印象。


正直に言おう。


それは、「この人彼女いないだろうな」だった。


後にこの勘が当たっていたことが証明されるのだが

それはまた別の話。




そして今の私は

紛れもなく彼に骨抜きにされていることも

ここで声を大にして伝えておきたい。


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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ルカ - とても面白かったです❗推しキャラの煉獄さんと同棲とか妄想でもドキドキします (2021年9月30日 7時) (レス) @page8 id: ad965e2cff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年9月24日 20時

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