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彼を送り出した後、

すぐに私は部屋の掃除や風呂掃除に取り掛かった。



都内のマンションに住む私たちたが、

立地がいいので家賃はかさむ。



それでも私の職場が近いのだから、と

杏寿郎が決めてくれた場所であった。



そんな場所であるからこそ、

出来るだけ、清潔に綺麗に保ちたい。




家具も一つ一つこだわって選択したいし、


少し不器用な彼でも、

足をぶつけたり怪我をしないような

住みやすい空間にしたい。



それが、「大切にすることである」と学んだのは

つい最近のことだ。



私の私生活は杏寿郎と出会ってから一変した。



以前の私では

こんなに落ち着いた生活は考えられなかった。



ゆっくりとした時間の流れの中で

そこに確かな温もりと幸せを感じる。



こんなに心が穏やかなのは、

生まれて初めてだった。




去年の誕生日に彼からもらった

ペアリングを光らせて

私は一人微笑む。




彼が昨夜に脱ぎ忘れてしまった

靴下やパンツを回収しながら

木目に沿って床を拭く。



今は落ちている髪の毛でさえ、

なんだか愛しく感じるのだ。




窓を開けて、外の空気を取り込んで

やっと部屋の掃除が終わる。



私はそのままフラフラと

彼の匂いがまだ残るベッドへ向かい、

まだ日が高いうちから

うたた寝をするのであった。

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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ルカ - とても面白かったです❗推しキャラの煉獄さんと同棲とか妄想でもドキドキします (2021年9月30日 7時) (レス) @page8 id: ad965e2cff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年9月24日 20時

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