忘れられない人（F）

番外編☆7 ページ42

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｢今日、1人でプレゼンしたんだ！｣


｢すげえじゃん、噛み噛みだったんじゃない？笑｣


｢ちゃ、ちゃんとできたし！｣


｢はは、ほんとかな〜｣


｢……。｣


｢ごめんごめん笑
…あーあ、俺も見たかったなAの晴れ姿。｣






太輔と離ればなれの生活も、気づけば1年経った。
毎日毎日、こうしてテレビ通話するのが私の心の支え。


太輔の笑顔が、私の励みになってる。

たわいもない話しか私は持ち合わせてないけれど
いつも楽しそうに話を聞いてくれる太輔に今でも心底ぞっこんだ。









｢あ、そういえば｣

｢ん？｣

｢来月、そっち戻れるかも。｣

｢え！！！！？ほんと！？｣

｢ふっ、反応良すぎだよ。｣

｢だってだって、ずっと会えてないもん、。｣

｢そうだよな、俺もA不足もいいとこだよ。｣

｢美味しいご飯作って待ってるね。｣

｢まじ？最高の嫁だな。｣

｢まだ嫁じゃない。笑｣





……やっと太輔に会える…！！

本当は何度も考えてた。
内緒で会いに行っちゃおうかなとか
会いに来てって泣いたらきてくれるかなとか。

でも、太輔のこと応援するって決めた以上はわがまま言わずに私も頑張ってきた。

神様は見ててくれたんだ……。
あと1ヶ月なんて、この1年を思ったらあっという間だろう。







太輔に綺麗なったって思われたいなあ。

最近お腹ぷよぷよだし、ダイエットしないと。
あとはエステも行って…








｢A、そのままでいいからね。｣

｢……え？｣

｢いや、Aのことだから痩せとかないと！とか色々気合い入れそうじゃん笑｣



あまりにも図星すぎて返す言葉が見つからない…





｢俺は、どんなAも好きだから。｣

｢そんなこと言われたら早く会いたくなっちゃう。｣

｢…俺はもう限界寸前。｣








太輔はパソコン越しにすごく優しい表情で私を見つめた。









早く私を引き寄せて抱き締めて欲しい。









電話を終えたあと、クマのぬいぐるみを太輔だと思ってきつく抱き締めながら眠った。

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