想い ページ31
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「……A?」
・
藤ヶ谷さんの少し驚いた声。
私が藤ヶ谷さんにこんな風に触れるのは、これが最後だろう。
そう思うと、また胸がぎゅっと締め付けられた。
・
・
「…好きです。
きっと気づいてたと思いますけど、私藤ヶ谷さんのことが好きで、苦しくて、もうこの気持ちを忘れたいんです。」
・
「……。」
「今きっぱり、振ってください。
そしたら私、また明日からリセットしますから。」
「……。」
藤ヶ谷さんの表情は見えない。
きっと今、一生懸命言葉を探しているんだろう。
私を傷つけない言葉を。
・
ただ、今はこの温もりから離れ難い気持ちでいっぱいだった。
・
「……ごめんA。」
しばらくして、藤ヶ谷さんが口を開いた。
いつもいつも「ごめん。」そればっかりだ。
私は、きっぱりと「好きじゃない。」って言ってほしいのに。
じゃなきゃ、リセットできないよ。
「ごめんじゃなくて、もっときつく言ってください。」
「…ごめん。」
私は耐えられなくなって、藤ヶ谷さんから離れようとした
ほどけそうになった手を藤ヶ谷さんが掴む。
「…まだこのままでいて。」
藤ヶ谷さんは私の手をぎゅっと握った。
そんなことされたら、私は離れられない。
それをわかっててこんなずるい真似をしているのだろうか。
・
「…俺の話も、聞いてくれる?」
藤ヶ谷さんは小さな声でそう言った。
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ぱん(プロフ) - 桃色さんさん» 藤ヶ谷くんとそんなことになったら眠れませんよね笑(*゚∀゚*)続きもよろしくお願いします!! (2020年1月27日 7時) (レス) id: a126447306 (このIDを非表示/違反報告)
桃色さん - 結婚したら毎日こうなるのかな?と思ったら自然と笑みがこぼれたりしますよね。あんな事やこんな事とか。また幸せが続くといいですね。続き待ってます。 (2020年1月27日 0時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん(プロフ) - 桃色さんさん» コメントありがとうごさいます…!ぜひこれからの展開も楽しみに読んでいただけれたらと思います(*´∀`) (2020年1月20日 16時) (レス) id: a126447306 (このIDを非表示/違反報告)
桃色さん - いい話しですね。忘れられない、けど何か思い出してしまう。そんな切ない感じの、私も気持ち分かりますし、好きですよ。続き待ってます。 (2020年1月20日 0時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nanami | 作成日時:2020年1月12日 23時