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「おーい、大丈夫〜？」
「わぁっ！」
勉強合宿2日目の午後の休憩中。
机に頬杖をつきながらぼーっと考え事していた時
気づいたら、目の前いっぱいに玉森くんの顔があって、手をチラチラと振っていて
驚く私に、可愛らしい顔からやれやれと呆れ顔に変わった。
「わぁって、さっきから何回も呼んでるよ？」
「ごめん〜」
「さっきの勉強の時も、半分意識飛んでたよ」
「えっ、うそ！」
“こーんな顔してたよ”って、何やら私の顔真似をしているんだけど、
顔を動かさずに目だけで上を向いて白目がちな目にしてから、だらーんとだらしなく口を開け始める。
「帰りたい…」
玉森くんの再現が正確なら、
みっともない顔をしばらくしていた私
みんな私のことなんか見ないだろうけど、もしも誰かに見られてたら恥ずかしすぎる…！！
パタン、と恥ずかしさで机に倒れこむと
そんな私を楽しそうに笑う玉森くんの声が聞こえてくる。
玉森くんに見られてただけでも十分なダメージなんだけど…。
「Aちゃん」
「…ん？」
顔だけを上げると、楽しそうにニヤッとしている玉森くんが頬杖をついて私の方を見ている。
「さっきの顔、嘘」
「えっ…うそ！？」
「うん、うそ」
「……玉森くんっ！！！！」
「んはは〜おもしろかった〜」
「…っ！」
あんな可愛い顔して、さらっと嘘つくんだから玉森くんは怖いんだ。
もっと怖いのは私の反応を楽しんでいたこと。
“悪趣味だっ！もう知らないっ！”ってちょっと大袈裟目に怒れば、“ごめんね”なんて言いながらもまだ楽しそうにケラケラ笑ってるから、プイって顔をそらした。
・
・
「…楽しそう」
顔をそらした先に見えた光景は、
遠くからこちらへ向かって歩きながら楽しそうに笑い合う
北山くんと、はる。
・
「見ないほうがいいよ」
言葉と同時に、肩に手が近づいてきてクルッと体の向きを変えられて
視界から消えた北山くんとはる
そして
見えたのは、切なげな玉森くん
「…ごめんね」
私のせいで、
はると北山くんとの時間が増えちゃって。
「ふふ、なにが〜？」
そうやっていつも
気づかない振りして
私を責めないでくれて
ありがとう
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ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…！ごめんなさい（；＿；） (2019年2月10日 8時) (
レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)？ (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽん | 作成日時：2019年1月8日 0時
