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無事に勉強合宿が終わって家に着くと、すぐさま飛びついてきたお母さんと、私を見るなり嫌そうな顔をのぞかせたるい。
るいにムカつきながらも、お母さんに一番風呂入っちゃいなさい〜って言われちゃったからすぐにお風呂へ駆け込んだ。
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「はぁ〜いい湯だな〜」
暖かい湯船に浸かりながら、ぼーっと考え事をする。
勉強合宿2日目の今日は、
“もう疲れた〜”とかウーウー嘆いていたり
“暇だからなんかしよ〜” って絡んできたり
かまってちゃんな玉森くんと大半を過ごした。
それと反比例して北山くんと交わした言葉は
“おはよう” と“ありがとう” と“じゃあね”のみ。
それもそのはず。
私が北山くんを避けなくてはいけないから。
「どうしちゃったかな、私…」
前までは、
会わない日があったって、話さない日があったって、全然へっちゃらだったのに。
いつのまにか、北山くんはいるのが当たり前な存在になっていた。
「はあぁ〜〜」
電車から降りていく時
最後の最後に目があって
“じゃあね、”
って一日中ずっと、ずっーと見たかったあの笑顔を私に向けた。
「…話したかったな、もっと」
もう北山くんとは話す機会なんてほとんどなくて
顔を合わすことだって
目が合う回数だってなくなっていってしまう。
「…北山くんのためだもんね」
モヤっと何かが胸に引っかかってて
それがなんだかわからないけど
パンパンって自分の顔を叩いて
頭からシャワーをバーっと浴びた。
気持ちに気づかぬように
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ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…!ごめんなさい(;_;) (2019年2月10日 8時) (レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)? (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2019年1月8日 0時