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「気をつけていってらっしゃいね？」
「うん！ありがとう」
「ちゃんと勉強してこいよ」
「わかってるよ！うるさいな！
じゃ、いってきます！！」
少し遠くに行くからって不安そうにしているお母さんと、涼しい顔で手をひらひら振っているるいに見送られ、勉強合宿へ向かいます。
玄関からでると、リュックを背負って手持ちのかばんを下げている私の上には綺麗な青い空が広がっている。
夏特有のむしっとした暑さが押し寄せる中、ギュッとカバンの手持ち部分を握りしめた。
よし、頑張るぞ
空を見上げて大きく息を吸った。
・
・
電車へ乗り込んで三駅目ではるが乗ってきて、一緒に電車に揺られること約30分で目的の駅に到着した。
改札を抜けて、集合場所へ行けばちらほらと人が集まっていて、その中に私たちを見つけて手を振っているモデルみたいな高身長さんと、おチビちゃん。
「裕太くんも宏光くんもはやいね？」
「ミツが寝坊すると行けないから早めの時間伝えといた」
「玉森くんないすっ！」
「調子のんな！」
ボンっと後ろから少し強めにバックで叩かれて、思わずよたつくとリュックをガシッと掴まれた。
「ちゃんと立ってろよ」
「北山くんが叩くからでしょ！？」
「てか、リュック同じじゃん」
サラッとスルーすると、私のお気に入りの黒のリュックと、自分の背負っているリュックを指差す。
くるっとまわって私にリュックを見せてくれるんだけど、まさかの色も型も全く一緒で。
「ほんとだ〜Aと宏光くんおそろっちだ！」
「んはは〜うける〜」
ぽかーんとする私の前で、ケラケラと楽しそうに笑っているはると玉森くん。
いやいや、笑ってる場合じゃないよ…！
「んな、嫌そーな顔すんなよ」
「…そのリュックで私の横歩かないでね」
「はっ、もうしらねぇし」
“よし決めた”って少し拗ねながら私をじとっと見つめた。
「お前の横から離れてやんねぇかんな！！」
ほっぺをぷくっとさせてプイッとそっぽを向く。
「んはは、Aちゃんどんまい」
「おいたま、何がどんまいだ何が！」
おらおらって玉森くんにちょっかいかけ始めて玉森くんが“チビに襲われる〜”って騒いでる。
そんな2人を見つめるはるの目は
とっても優しかった。
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ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…！ごめんなさい（；＿；） (2019年2月10日 8時) (
レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)？ (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽん | 作成日時：2019年1月8日 0時
