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「うんうん。

それで?仲直りできたの?」





『うん、なんとかね』






ただ今お電話中です。





「ちゃんと次の約束した?」





『あっ、やべ、忘れてた』





「…玉森くんしっかりしてよ」





そう、電話の相手は玉森くん。



あれから凄まじいスピードで仲良くなった玉森くんと私は、こうやって電話するまでの仲に成長した。





『そういうAちゃんはどうなの?

みつと遊ぶ約束とかしてんの?』




どうやら玉森くんは、私が北山くんのことを好きだと思っているよう。





「またに電話したりするくらいだよ

とりあえず勉強合宿までは会う予定ないかな〜」





『うわ、忘れてた!
勉強合宿までもうちょいじゃん…』






“行きたくねぇ〜”って電話越しにウーウー言ってるのが聞こえてくる。






来週に控えた勉強合宿は、近くの山のコテージを学校で借りて、そこに1泊2日の泊まり込み。





6クラスある私の学年は、2団構成でそれぞれ3クラスずつに分かれて行われる。




6組の私とはると玉森くん



そして5組の北山くん



見事に同じ団っていうわけです。






「…大丈夫かな」




『ん?なにがー?』




「ううん、なんでもない!」




どうしても、あの祭りの夜の光景を思い出してしまうから、また何かが起こるんじゃないかって不安になったりする。





『俺、なんだかんだ楽しみかもしんない』




「なんで?」





『肝試しよ!』





「あ〜肝試しね」







夜に行われる勉強合宿恒例の肝試し大会。





男女ペアになって決められたルートを歩いていくんだけど、これが結構怖くて。





去年は、去年も同じクラスだった千賀くんに誘われてペアになったのを覚えてる。




みんな初めてな訳で、2人してビクビクしながらだったんだけど、千賀くんが大きなリアクションするから、私もそれにびっくりすんだけど、特になにもいないくて、何にもないところで騒ぎ出すっていう不思議な現象が何回も起こって、途中から2人して爆笑してた思い出があるんだよね






肝試し、たしかに楽しみかも






『よし、はる誘うぞ〜』





「…私が捕まえといてあげる」





『最高かよ!』



“ありがとうAちゃん!”って嬉しそうな声と、かすかに聞こえてくる鼻歌。




相当楽しみにしているんだなって




やっぱり少し、はるが羨ましい。

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ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…!ごめんなさい(;_;) (2019年2月10日 8時) (レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)? (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽん | 作成日時:2019年1月8日 0時

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