もう一回、青春。【HQ!!】

１０- 高校見学会 ページ46

貴方side



『宮城さっむ』




初めて来た駅のホームで、私は1人の男を待っていた。






思ったより早く着いちゃったな…




にしても寒い。向こうではまだギリ半袖でもいけるのに、この寒さは長袖じゃないと耐えられない。













.



うわ、あの子顔きれーー。



とか思いながら前を通った男の子を眺めていると、その子は急に振り返ってこっちに向かってきた。え、宮城に知り合いなんていたっけ。







「あの、間違ってたらすみません。……羽川選手ですか？」


『あ、はい。……あ』






やばい。やらかした。




新幹線に乗る前に黒尾くんから「身バレしないように眼鏡とマスク常備！」って言われてたけど、マスクのせいで眼鏡曇るから外してたんだった…




どうしようどうしようと焦っていると、目の前の金髪美少年は、ぷっと吹き出して笑った。






「羽川選手って意外とバカなんですね」


『はぁ？！！？！』



え、普通初対面でバカとか言ってくる人いる？？？この子強すぎん？？？





「しかも、思ってたより身長低い」


『とことん失礼な奴だな！！！』










はぁ…と溜め息をつくと同時に下を向くと、ふと彼のカバンに目がいった。




月島……ほたる？あ、けいか。月島 蛍。







……………ん？月島 蛍って、ハイキューの登場人物じゃね？？？












今更だけど、私ハイキューキャラと遭遇する率高すぎんか…







『月島くんっていうんだね。うん。よろしく』


月島「えっ…あぁ、カバンか。……僕なんかがよろしくしていいんですか？」


『えキミ謙虚要素あったんだ』


月島「よろしくお願いします羽川さん」


『はいはいガン無視ね慣れてる慣れてる()』






















＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




『はい、コーヒー牛乳』


月島「え、…アリガトウ」






ツッキーは私が買ってきたコーヒー牛乳にストローをさすと、チューっと吸って目を見開いた。



あ、呼び方？なんかツッキーでいいよって言われた？あとタメにもなった。







月島「これ初めて飲んだ。…おいしい」


『それおすすめだからね〜〜。……あ、ねぇツッキーLINE交換しない？』


月島「え、する。………じゃあ僕帰るね、ばいばい」


『はーい』





去っていったツッキーの後姿を見て、私は1人思った。













私ってまじでコミュ力おばけだな()


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