36.嬉々 ページ7
おそ松side
数日が経過した、朝。
あれからAの家から出て帰宅して色々と考えた。俺たちが付き合うのは少し厳しいということは付き合い始めた当初から理解していた。しかし、一緒に過ごしていくうちに俺もAもお互いをもっと深く知りたいと考えるようになっていった。
Aは寂しがりやで、純粋で優しい子。不安定な一面もあるから俺が居ることで補えるのであれば、一緒に居てあげたい。
スマホを開くと、Aからメッセージの通知が来ていた。
A弟さんたちとちゃんと仲直りできた?
お「なんだ、そんなことか…」
「出来た。ありがと」と短く返信をする。
Aが高校生である件も、あいつらは手を出さなければいいんじゃない？と言っていた。それで一件落着して、ここ数日会っていないのだが既に俺は寂しくてAに会いたくなってきてしまっていた。
「今日会える？」とメッセージを送る。
すると数分経って、返事が来た。
Aいいよ。何時にどこ待ち合わせ?
おそ松赤塚駅に、12時。
AOK!
お「…よし、久しぶりに気合入れるか。
……おい、トッティ！！服！なんかおしゃれなやつない？」
ト「何？服？今僕忙しいの、服ならタンスにしまってあるから適当に選んだら？カラ松兄さんみたいじゃなければダサくはないと思うから」
カ「…トッティ〜？」
お「あっそ。分かった。」
タンスから良さげな服を取り出し、着替えたのちに髪型を整えて俺は赤塚駅に向かった。
今日はAも休日だ。突然の誘いにはなってしまったが、純粋にデートができることが嬉しくて少し早足で歩く。
確か、駅前に新しく出来たカフェがあったはずだからそこに連れていこう。A、甘いもの好きだった気がするからきっと喜ぶはず。
一足早く駅に到着した俺はベンチに腰掛け、スマホのゲームで時間を潰す。
A「……お待たせ！」
お「A！…おっ、可愛いじゃん。それ、この前買ってあげたブラウスだろ？すっげぇ似合ってる。…うん、可愛い。」
A「本当に？へへ、ありがとう…！」
着飾ったAは暑い日差しに負けないくらい輝いている。何よりプレゼントした服を着てきてくれたのが嬉しかった。
お「お腹空いただろ？…えっと……あそこ、最近出来たカフェ！行こうぜ。」
A「うん、行こっか。行きたかったんだ、ちょうど気になってたの」
＊
続く (更新停止中)
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作者名：小鳥遊未來 | 作成日時：2019年9月8日 13時
