23 ページ24
ジェイドside
次の日の朝。
支度をして、鏡の間へ向かう。
Aとはそこで会う約束をしていた。
｢ジェイドさん！
おはようございます。｣
鏡の間につくなり、先に到着していたAがこっちに向かって手を振る。
もちろん、姿は女だった。声もいつもより高い。
無論、これが本来の彼女の姿なのだが。
｢おはようございます、Aさん。
…さぁ、じゃあ早速参りましょう。｣
｢はい。｣
闇の鏡に行き先を告げると、ぱっと身体が光に包まれた。
in ショッピングモール
休日というだけあって、ショッピングモールは結構混んでいた。
｢混んでますねぇ。｣
｢迷子にならないように、手でも繋ぎますか？｣
｢大丈夫です。ジェイドさんは背が高いので、一発で見つけられます。｣
他愛もない会話をしながら、あちこちを見て回る。
Aは、ショーウィンドウに飾られたマネキン達の服を眺めては、うっとりしていた。
こういう経験も彼女にとっては初めてなのかもしれない。
かといって、自分も初めてに等しいが。
特に気に入った洋服があったらしく、Aは足を止め、ガラスケースにじっと見入っている。
視線の先には、ワンピースを着て、気取ったポーズをとるマネキンがいた。
｢試着してみますか？｣
｢…似合うかな。｣
｢僕は似合うと思いますよ。｣
店の店員に声をかけ、ガラスケースに入っている服を指さす。
｢あのマネキンが着ている服を、彼女が試着することはできますか？｣
｢もちろんです。こちらへどうぞ。｣
店員が笑顔で応じる。
背中に隠れているAを店員の方へ押し出し、試着室へ送り出す。
しばらくして、
｢ジェイドさん、着れました。｣
と、Aがカーテンから顔を覗かせた。
ひどく恥ずかしそうだ。
｢ぜひ見せてください。｣
そう言って迫ると、Aは恐る恐るカーテンを取り払った。
｢ジェイドさん、どうですか？
やっぱり変ですかね。｣
Aが選んだワンピースは、トップスが身体にフィットしていて、スカートにフレアがかかった可愛いらしいものだった。
…予想以上によく似合っている。
普段の雰囲気とは一変したAに、少し面食らった。
｢とてもよくお似合いですよ。
別人かと思いました。｣
｢そう言って貰うと、安心します。
これにしようかな。
本当に可愛い。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ランカスター(プロフ) - レオンさん» コメントありがとうございます！！お気に召していただけたようで何よりでございます♪ ジェイドのみ副寮長、ご指摘の通りですね！見直してみて気づきました…。ガバガバで申し訳ないです 笑 コメント下さり本当にありがとうございます！ (2021年1月4日 10時) (
レス) id: d91d53123f (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - すごく内容好きです....!!!!!ｳｯ...！！オクタの副寮長はジェイドのみだと思います...！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 8a19b2b241 (このIDを非表示/違反報告)
ランカスター(プロフ) - mitoさん» コメントありがとうございます！！ジェイド最推しの方にお褒めいただいて嬉しいです♪書いてて自信が持てますし、とっても励みなります！どうぞ、最後までお付き合い下さいね！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: d91d53123f (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2021年1月2日 21時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ジェイド先輩が最推しなので最高です！大好きです！愛してます！！更新あ (2021年1月2日 21時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ランカスター | 作成日時：2020年12月16日 15時
