第135話 hunterと過去 ページ48
私はそのことを誰にも言わなかった。
同じ部員の子が「推薦の話来たんだ〜」と嬉しそうに話していても、言えなかった。
騙されないで って。
hunterは私達を使って金儲けしてるだけだ って。
言えば犠牲を出さずに済んだかもしれないのに、自分のことを優先してしまったのだ。
そんな自分に不甲斐なさを感じながらも生活を送った。
そして高３の春。
水泳部をやめた私はhunterのことを教育委員会に訴えようか迷っていた。
私を脅すものはもうない。
でもhunterはあの書類を処分しているかもしれない。
そうなったら私の証言だけでは証拠にはならない。
どうしようか…。
そう考えながら帰路についたある日。
路地裏から話し声が聞こえた。
よく聞くあの声が。
「喜志くん、お願いがあるんだ」
喜「いいっすよ。金払ってくれんなら何でもしますよ。」
そこにはhunterと喜志と呼ばれたガラのわるそうな男と恐らく喜志の部下である男達が数人いた。
…何の話をしてるんだろう。
バレないように盗み聞きをすると衝撃的なことを聞いてしまった。
「景山澪奈っているだろう？その子のフェイク動画を作って欲しいんだ。ドーピングしてる動画とか…とにかく選手生命を脅かす動画を。」
hunterは続けて「相良文香さんの時みたいにさ」と言った。
澪奈のフェイク動画…?
なんで？
なんのために？
そう言えば最近澪奈がhunterの推薦の誘いを断ったと言っていた。
hunterの裏を知っているから断った と。
もしかして、それでhunterの怒りを買ったとか？
他に理由があったとしても、その作られたフェイク動画が夜に出回ったら澪奈はきっとただじゃ済まない。
下手したらもう水泳出来なくなる。
…そんなの、嫌だ。
・
・
「いってええええ!!!」
「なんだこの女!!」
「おい捕らえろ!!!」
気がつけば体が動いていた。
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マリサ - そう言ってくれて嬉しいです！もともとこの作品好きなんですけど、虚無子さんの思い、話を聞いてもっと大好きになりました！(*´▽｀*) (2019年3月7日 23時) (
レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)
虚無子(プロフ) - マリサさん» 自分を変えるためには、社会を変えるには自分が動くしかないんですよね。周りに頼らず、自分が。それが出来ずらい社会でこのドラマを見てマリサさんのような考え方をしてくれる方が増えてくれればいいなぁと視聴者ながらに思っています笑 更新頑張ります！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: c49ba74712 (このIDを非表示/違反報告)
マリサ - あくまで私の思いですが。これからも更新頑張って下さい。 (2019年3月4日 20時) (レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)
マリサ - だからこそ！だからこそ中傷をしている人を許せないから1人でも減って欲しいそう願っていますだからか先生が水越涼音ちゃんに言ったことが頭から離れないんです言葉1つで誰かを傷つけるその言葉今の社会に！私に！ピッタリだと思いますそんな社会減ればいいと思います (2019年3月4日 20時) (レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)
虚無子(プロフ) - マリサさん» コメントありがとうございます！中傷を浴びれば傷つくのは当然で、場合によっては命を奪える可能性もあるなんて少し考えればわかることなのに、現代でそう考える人はごく僅かですよね... (2019年3月4日 20時) (レス) id: c49ba74712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虚無子 | 作成日時：2019年2月25日 18時
