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お墓を出て、大貴くんの家に向かう。
これも、涼介が案内してくれた。
ピーンポーン
大貴母「はい。」
涼介「大貴くんと仲良くさせて頂いた山田涼介と言います。」
大貴母「わざわざ来てくれてありがとうね。」
「あの、私…、来れなくてごめんなさい。」
大貴母「いいのよ。辛かったでしょう?」
大貴くんのお母さんの方が私の何倍も辛いはずなのに、私の心配をしてくれる。
大貴くんの優しさはお母さんの遺伝だったんだね…。
大貴母「大貴も喜んでると思うわよ」
涼介「お線香をたいてもいいですか?」
大貴母「ありがとうね。」
涼介と2人で手を合わせる。
仏壇に飾られてる大貴くんの写真は、キラキラしてた。
涼介「お邪魔しました。また来ます。」
大貴母「あ、待って、Aちゃんに渡すものがあるの。」
「私に…ですか?」
大貴母「大貴がこれをAちゃんに渡して欲しいって。」
大貴のお母さんから渡された小さな白い入れ物。
「…これって…。」
大貴母「大貴がね、どうしてもAちゃんに何かあげたいって言ってて、だけど入院してて私が買いに行ったんだけど…。」
白い入れ物の中は、キラキラ輝いてるネックレスだった。
大貴母「あ、でもね?私が写真撮って、大貴がそれにするって選んだの。」
「っ、うっ…、ありがと、ございます…。」
大貴母「ふふ、泣かないで??
大貴は、Aちゃんが笑ってる方が好きだと思うわ」
ありがとう大貴くん。
最高のプレゼントになったよ。
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作者名:りんごあめ。 | 作成日時:2019年4月17日 19時