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ニル・アドミラリイ/5 ページ12

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「 ……うう 」


目を覚ますと、窓から漏れる光は明るく、ヨコハマの夜景は跡形も無かった。どうやら入浴した後色々と考えていたら其の儘眠ってしまったらしく、肩からブランケットがずり落ちる。中也が掛けてくれたのかもしれない。

ベッドは(もぬけ)の殻で、冷たい。彼は外に風にでも当りに行ってるのかもしれない。否、風以外の物に当たっていたら中々可笑しい。


「 んんー、腰が痛い 」


支度をし、何時もの服に着替えて伸びをすると、驚く程身体中がバキバキと鳴った。首領は何もかも知っていて、この船に私たちを送り込んだのだろうか。私達ポートマフィアの主戦力なのに、人件費削減かな?転職出来るなら大歓迎なんだけどな、殺されてしまうのは嫌だな。



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「 あ、お早う中也 」

「 おう、A 」


朝食会場で上司に再会する。ブッフェだ嬉しい。中也は割と朝食べない人なので、彼が盛っている量が凄く少ない所為で私が大食いみたいになってしまう。ブラックコーヒーを少しずつ飲んでいる目はまだ起きがけの子供みたいだった。


「 中也、眠いの 」

「 あァ……でもお陰で、情報は掴めた 」

「 え、久しぶりのお手柄中也君じゃん 」

「 久しぶりのって云うンじゃねェ! 」


少し怒られたところで、スクランブルエッグをかきこんで辺を観察すると、少し離れたテーブルでアジア圏の大富豪と思わしき人物が露西亜か欧羅巴(ヨーロッパ)の何処かの国の人と談笑しているのが見えた。露西亜という言葉に或る男の顔が過ぎって、背筋がヒヤリとした。


「 真逆 」

「 ____その真逆何だよな 」


大富豪や要人の起きがけでもビッチリとした正式な服装の中で、私達のラフな格好はとても目立つ。少し声のトーンを下げて、中也がテーブルに肘をつき身を乗り出して、人差し指を立てた。パーカーから覗く首に、犬の首輪の様なチョーカー。


「 首領からの命令は“三島とドストエフスキーの情報探り”……この豪華客船、その本人達が潜伏してる 」

「 それじゃあ、私達を殺そうとしている理由って…… 」


「 嗚呼。其のどちらか、又は二人共が、俺達__マフィアに知られちゃいけねえ情報を持ってる。俺達が潜り込んで来た事が都合が悪いから、消そうとしてる 」


「 それじゃあ、あの露西亜人って…… 」


指を指した先に、既に先程の人間は居なかった。
ぞわり、背筋が粟立つ。視線の先から向かってくるアジア系の男に身体が動かなくなる。

あれ、魔人は私たちを、秘密裏に消したいんじゃあ____


「 Aッ! 」



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ねむい(プロフ) - kuroさん» こんにちは、本当にありがとうございます!とても励みになります!これからもどうぞよろしくお願い致します! (1月24日 23時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - この先の展開がとても気になります!更新頑張ってください! (1月24日 8時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむい | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年1月19日 23時

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