ニル・アドミラリイ／４ ページ11
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『 恐らく“三島”はこの客船に潜んでいるだろう。尋問しても良い、情報を吐かせ給え。抑も君の昔のことに因縁があるなら＿＿＿＿私はね、川端君。何故君が
「 ……なんて云われたけどさあ。私自身、私のポートマフィア加入以前の事ってなあんにも覚えてないんだよね 」
「 首領の思惑を推し量っちゃいけねえっつうのが
「 ああ本当だ。気が付かなかった、有難う中也 」
会場で笑顔を振り撒きながら挨拶する度に、思考を巡らせて。オレンジジュースの入ったワイングラスを落とさないように、辺を観察する。
「 少なくとも何人かは、怪しい奴らが居んな 」
「 解るよね？…私達に解るくらいだから、政府の人間の用心棒達はとっくに気付いてるでしょうが 」
「 まあ、彼奴らを狙ってンじゃねえからな、お気楽だろうよ。狙ってンのは…… 」
＿＿私達、裏社会の人間だ。この豪華客船で、私達裏社会の人間を抹殺しようと計画している奴らが居る。
「 今すぐ首領に連絡を…… 」
「 駄目だ、此処じゃあ。念入りな
「 嘘…… 」
「 詰り、ほぼ密室殺人って訳だ。いい趣味してんじゃねェか、おい 」
そう云うと、
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ざっと見たところ、この船に乗っている裏社会の人間は、ポートマフィアである私達二人、他の組織の情報屋、後は名前も知らない様な組織の人達だった。同族という物は、パッと見れば解るものだ。
異能特務課の知っている人間＿＿差詰め信頼出来る人間はゼロ。後は政府の要人と、何も知らない大富豪達。そして乗務員。
「 絶望的な情報量だねえ 」
「 仕方ねェ、今日のところは早めに部屋に帰って作戦立てるぞ 」
「 君、お酒呑みたいだけでしょ 」
上司を揶揄い乍ら、会場を出て長い廊下を歩く。
ひとつの部屋の扉を開けると、私たちの少ない荷物が置かれている。マフィアの財力ならふたつ部屋を用意出来た筈なのに、何を勘違いしているのか知らないが首領が用意した部屋はひとつだった。
「 誰が怪しいのか解らない。いまいち私達を殺そうとしている理由も見えない。これじゃあまるで…… 」
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ねむい(プロフ) - kuroさん» こんにちは、本当にありがとうございます！とても励みになります！これからもどうぞよろしくお願い致します！ (2020年1月24日 23時) (
レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - この先の展開がとても気になります！更新頑張ってください！ (2020年1月24日 8時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2020年1月19日 23時
