おはようからおやすみ ページ18
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朝は必ずやってくる。
望んでいてもいなくても、誰の元にも平等に。
ここへきて、最期の朝がやってきてしまった。
「 電車が参ります。危ないですので、黄色い線の内側まで下がってお待ちください 」
空々しいアナウンスと共に、彼の書いた音を乗せた電車がやってきた。あぁ、これで最期なんだ 溢れそうな涙を堪えてオレンジ色を見据える。それが、妙に目に沁みることなんて 分かっていた。
「 Aっ！うっちゅ〜！ 」
「 れ、おくん 」
挨拶したいのに、喉から漏れてくるのはその音だけ 彼の名前だけ。きっと最期だなんて 彼は気が付いていないから、少しでもそんな素振りを見せないように努力しよう。笑いながらうっちゅ〜 と不思議な挨拶を返した。
「 ……あれ〜？今日もない 」
「 …あぁ、渡したかったもの？ 」
最期、だなんて。
「 ま、いっか！また会いにこれるし！ 」
「 …うん、そうだね 」
レオくん、これが最期なんだ。
「 …A、なんで泣いてるんだ 」
「 …え？ 」
さいご、だから。
ごめんね と告げると彼は荒々しく私の手を掴む。強い光を目の中に瞬かせて、また呼吸が止まりそうだ。俯いた顔を上げて、なんで と繰り返した彼と目を合わせた。
彼の目元も、濡れていたのだ。
あぁ、もしかしたら彼も。レオくんも、わかっていたのかもしれない。これで さよならなこと。最後には、またね じゃなくて、ばいばい と言わなくちゃいけないこと。
もう一度告げたごめんね それがスイッチのように、声を上げて泣き出してしまった。
彼と出逢ってから、泣くことが多くなった。悩むことが多くなった。困ることも、苛々することも多くなった。
彼と出逢ってから、笑うことが多くなった。
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彼の腕の中で、ごめんね とありがとう を繰り返すうちに、間もなく発車いたします というアナウンス。
手のひらには温もりが残っていて、儚く笑う彼を引き止めてしまいそうだったのだ。
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ねむい(プロフ) - ONEさん» ひいいいそこまで言っていただけるとは本当に嬉しい限りです、、恐縮極まりないです…（？）この後も、どうぞよろしくお願い致します…！ (2018年1月9日 22時) (
レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
ONE - グッスン、グッスン(泣いてる、、) だぁぁぁぁ感動したぁぁぁぁ。何！？この悲しく切ないラブストーリーは！？。泣き過ぎて鼻水がでるぅぅぅ \( ^ ○ ^ )/オワタ。 (2018年1月9日 14時) (レス) id: c55778ed91 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - 鶴永ルアさん» とても嬉しいコメントありがとうございます。頑張らせていただきます。よろしければこの後も、宜しくお願い致します！ (2017年12月31日 14時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
鶴永ルア(プロフ) - 凄く感動しましたー！続きを早く読みたいです!!応援してます、更新頑張ってください(*´`) (2017年12月31日 14時) (レス) id: 51a0d5722b (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - 理音さん» ありがとうございます。細かい台詞まで、そして綺麗と言っていただき本当に嬉しいです。色々伏線立てまくってるのでよろしければこの後もよろしくお願い致します！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2017年12月27日 21時
