エトセトラ、エトセトラ ページ2
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当たり障りない街で、当たり前のような１日を過ごす。そんな日々の途中で“ 月永レオ ”と出会ってから 無性にオレンジ色を思い出してしまうの。いつまで、待てば。この世界からいなくなる寸前まで、頭から離れなかったのだ。
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憂鬱も楽しみも、全て吹き飛んだような日々を過ごしている。
はっきり言えば平々凡々な毎日。自分すらも、至って普通の女子高生だったのだから。
ただ１つだけ、人よりも自 殺 願 望が強い。それを除けば、それを隠せば、私は平凡な人間として人混みに紛れ込むことができた。
まぁ、急にこんなこと聞かされても困るかもしれないけれど。
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傷付いた右手首を隠すようにセーターを伸ばす。会社員の後ろに並んで、ポケットに手を突っ込んだ。
海に近いその駅の 騒がしいプラットホームから外を覗けば、青が広がっている。そして、海の近くにある学院に入っていく、オレンジ色も見える。
その人、オレンジ色の髪に緑の目の人。童話か何かにでも出てきそうだ。今話題になっているアイドル科、というやつの生徒のようで、顔がとても整っている。
時々目が合ったりなんかして、ぺこりと会釈。幾ら視力が良くても、相手の人柄までは視ることができないのだから そんな人にドキドキしたりなんてしない。
「 電車が参ります。危ないですから、黄色い線の内側まで下がってお待ちください 」
駅メロは確か、先程のオレンジ色の人の学校である 夢ノ咲学院 のアイドルの曲であった。さがみ…何だったか、名前が思い出せない。
電車に乗ろうと歩き出した会社員に慌ててついていく。急かされるように乗り込んだ電車の中で、何故かずっとオレンジ色が脳裏に焼き付いて離れなかった。
「 お待ちください 」と言ったって、どこで待てばいいのだろう。いつまで、待てばいいのだろう。電車に揺られて人も左右に揺れる。人と人の間から顔を出して、空いた空間の酸素を吸い込むと車窓から夢ノ咲学院が見えた。
両親の離婚調停は、どこまで続くのだろうか。喧嘩するくらいなら早く別れてしまえ。そうじゃないと、生きにくい。そうじゃないと、死んでしまいたくなるのだ。いつまで、待てばいいのだろうか。
私の通う学校の最寄駅の名前が呼ばれる。降ります、と周りに一声かけて掻き分けた。あぁもう、やめてしまいたい。
そういえば、あのオレンジ色の人は、学校楽しいのかな なんて考えて、カードを改札に押し当てる そんな毎日。
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ねむい(プロフ) - ONEさん» ひいいいそこまで言っていただけるとは本当に嬉しい限りです、、恐縮極まりないです…（？）この後も、どうぞよろしくお願い致します…！ (2018年1月9日 22時) (
レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
ONE - グッスン、グッスン(泣いてる、、) だぁぁぁぁ感動したぁぁぁぁ。何！？この悲しく切ないラブストーリーは！？。泣き過ぎて鼻水がでるぅぅぅ \( ^ ○ ^ )/オワタ。 (2018年1月9日 14時) (レス) id: c55778ed91 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - 鶴永ルアさん» とても嬉しいコメントありがとうございます。頑張らせていただきます。よろしければこの後も、宜しくお願い致します！ (2017年12月31日 14時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
鶴永ルア(プロフ) - 凄く感動しましたー！続きを早く読みたいです!!応援してます、更新頑張ってください(*´`) (2017年12月31日 14時) (レス) id: 51a0d5722b (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - 理音さん» ありがとうございます。細かい台詞まで、そして綺麗と言っていただき本当に嬉しいです。色々伏線立てまくってるのでよろしければこの後もよろしくお願い致します！ (2017年12月30日 12時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2017年12月27日 21時
