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「 A、どしたの〜…？ 」
「 り、りりりりり凛月くん！うおーなんでもない！ 」
「 …なんか隠してるでしょ 」
「 何にもないぞ！ 」
心の中まで見透かしそうな紅い目で。私の手をとった凛月くんの携帯が音を立てる。「 だって泣いてるし 」 そう彼は呟いて、少しの時間が流れた後手を離した。
「 …会ったんだね 」
「 …うん 」
なんでも、彼にはなんでもお見通しなのだろう。左手で目元をごしごしと擦った。なんだか恥ずかしくなって目線も下に落とす。真新しい上靴は廊下を踏み締めて。
「 まぁ、なんかあったらいいなよ 」
「 お、オッス 」
ぎこちないというか、なんというか。そんな返事になってしまったこと、今すぐ彼に謝りたい。自分のことしか見ることができないプロデューサーでは失格なのだ。一言ごめんね、と口に出した。
「 なにが〜？ 」
「 い、いや、いろいろと 」
「 ふふ、みんな待ってるし、はやく教室おいでよ 」
悪戯そうに顔を綻ばせた彼は歩き出す。その一歩後ろをついていった。正直、まだここがどこかわからないのだ。
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「Aちゃ〜ん、おかえりなさい！ 」
嵐くんが出迎えてくれた。ぎゅうぎゅうと抱きしめるのはやめてほしいけれど、熱烈な歓迎は嬉しい。
「 じ、自己紹介はできた 」
「 やだァ、初々しくてか〜わいい！ 」
力が強くなる。痛い、と呟くとみかくんが慌てて止めに入ってくれた。
「 そういえば、 」
そう言いかけて止めたのだ。10ポイントのことは、私だけの秘密に。勘違いしたくなるな。
「 ポイント制も結構いいものかもね 」
「 あら、いいことがあったのかしら？ 」
教えてよ、と嵐くん。秘密、と私。人の気持ちがわかりやすいって、結構いいことなのかもしれない。そう思い始めてしまう。
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「 ……いいものなんかじゃないよ 」
「 ん？凛月、なんか言ったか？ 」
「 …あぁ、ま〜くん。な〜んにも？ 」
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フラッペ - ねむいさん» 書いてほしいです。他の細かな部分はねむい様に任せます。ねむい様の作品好きですから。お忙しい中、ありがとうございます。影ながらファンとして応援してます。 (2018年8月11日 8時) (
レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ - ねむいさん» ほんとにお返事がもらえるなんて思いませんでした。凛月が夢主に片思いする作品はめちゃ好きで何度を読み返しては泣いてます。零先輩の件考えてくださり本当に感謝感激です。私的にはバットエンド、つまり零先輩が夢主に告白して振られてしまう、失恋みたいなのを (2018年8月11日 8時) (レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - フラッペさん» どんなお話かなどの詳しいリクエストをお聞かせ願えますか？もしおまかせいただけるのであれば私が自由奔放にわーーって書きます笑 (2018年8月11日 6時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - フラッペさん» はじめまして、そして本当にありがとうございます！そんな風に言っていただけてとても嬉しいです。朔間零の話、考えさせていただきます。私自身多忙というわけではありませんが、時折忙しくなってしまうことがあるので遅くなってしまうかもしれません。もしよろしければ (2018年8月11日 6時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ - ここで他作の事について書くのを許してください。ねむい様の作品で凛月が夢主に片思いする作品を読みほんとに大好きな作品にめぐり合うことができました。できればですが零先輩が夢主に片思いするのも作ってほしいです。最後にねむい様の作品は素晴らしいものばかりです (2018年8月10日 19時) (レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月5日 22時
