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「ごめん、だいぶ遅くなるから先に帰ってて」

とカフェで本を読みながら待ってるとよしくんからそう連絡が来たため渋々お店を後にしたのは夕方17時頃。
なんかあったのかなあ、なんて思いながら長く乗る電車に揺れて家路を進む。

「 …ただいま～、」

叔母さんは集会か何かで遅くなると言っていたから恐る恐る家の中に入ると食卓のテーブルでお酒を飲んでいた叔父さんを見てあの時の光景が頭に思い浮かび身体が固まった。

お父さんの顔を見ないから大丈夫だろうと思ったけれどまだ残ってたみたいでお酒と少し歳がいった男性をセットでみるとダメらしい。

「申し訳ない、冷蔵庫からお酒とってくれる？」

その一言をさらに言われて身体が動かなくて目をキョロキョロと立っていると叔父さんが立ち上がり呆れたような顔でこちらに向かってくる。

「お父さんにされたこと、思い出した？所詮、可愛い顔した女の子は男の欲の塊なんだよわかる？」

「 …っ…、」

距離が一気に近付き太ももに手を触れられながら耳元で囁かれる。

「どうせ、良規くんもそうとしか思ってないよ？君が単純で馬鹿だから、遊ばれてるんだよ。」

「 …あの…っ、」

下着の方に手を入れてきたため咄嗟にその人の腕を掴み抵抗するけれど怖くて顔が見れなくて目を瞑って震えが止まらない。

「兄妹で恋愛なんてごもっともだしイケないことでしょ？Aちゃんはイケないことが好きなのかな？」

「 … ち…っ、ちが…っ、」

言葉が出てこなかった。