18時間目 ページ27
私は冷や汗が背中を伝うのを感じた
ダーズリー一家はハグリッドの怒りにすくみ上がり、壁に張り付いている
ハグリッドはそんなバーノンたちに噛み付くように言った
「この子たちが……この子たちともあろうものが……何も知らんというのか……まったくなんにも？」
『ハグリッド、すまないが……少し、落ち着いてくれないか。頼むから。』
私はハグリッドのコートの裾を掴み、辛そうに息を吐いた
「お、おお……すまんかった。そうか、おまえさんの中には“アレ”が……」
ハグリッドがどう聞いているのかは知らないが、雰囲気が少し和らいだ
ハリーは心配そうに私の顔を覗き込むと、少し横になった方がいいよ。と膝を貸してくれた
「あ、でも、僕たち、少しなら知ってるよ。算数とか、そんなのだったら。」
ハグリッドは少しだけ苦笑するとそうじゃないと首を横に振った
「我々の世界のことだよ。つまり、おまえさんの世界だ。俺の世界。おまえさんらの両親の世界のことだ。」
「なんの世界なの？」
ハグリッドの怒りがまた膨れ上がる。これでも何とか抑えてくれているのだろうが、正直言ってかなり辛い
吐き気がする。頭の中でいろんなものがグルグル回っているようだった
そして、
「ダーズリー！」
彼の怒りが爆発した
バーノンは真っ青な顔でムニャムニャと意味のないことを言っている
「すまん、A。もう少し我慢しとくれ。
ーーなぁ、ハリー。おまえさんらの父さん母さんのことは知っとるだろうな
両親は有名なんだ。おまえさんらも有名なんだよ。」
ハリーは戸惑いながら私の手をぎゅっと握り、ハグリッドを見上げて口を開いた
「えっ？僕たちの……父さんと母さんが有名だったの？ほんとに？」
「知らんのか……おまえは、知らんのか……」
ハグリッドは自身の髪を掻き毟り、当惑した眼差しで私たちを見つめた
「おまえたちは自分が何者なのか知らんのだな？」
しばらくしてハグリッドはそう言った
バーノンが慌てたように命令口調で叫んだ
「やめろ！客人。今すぐやめろ！
その子たちにこれ以上何も言ってはいかん！」
ハグリッドが凄まじい形相でバーノンを睨み付けた
そして彼は、口を開くとその一言一言を怒りでワナワナと震えさせながら問い掛ける
「貴様は何も話してやらなかったんだな？
ダンブルドアがこの子たちのために残した手紙の中身を、一度も？
俺はあの場にいたんだ。ダンブルドアが手紙を置くのを見ていたんだぞ！」
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かみきれ(プロフ) - すいません、前言撤回！次のページから読みやすくなってました。変なところでコメントしてごめんなさい！ (2023年4月17日 19時) (
レス) @page10 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
かみきれ(プロフ) - 面白いんだけど……中途半端なところで改行しているせいで読みにくいです。 (2023年4月17日 19時) (レス) @page8 id: 1778223a4a (このIDを非表示/違反報告)
new user(プロフ) - 面白いのですが、文章が読みづらいです。助詞がおかしかったり、言葉が抜けていて変な文になっていたりします。 (2021年11月27日 12時) (レス) @page7 id: f4cfaee80e (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！ (2018年12月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶とココア(プロフ) - 何故原作と言う言葉が出てくるのでしょうか？夢主は元々ハリーポッターの世界の住人ですよね？他の世界から転生したのなら分かるのですが設定には書いてない為指摘させて頂きました。物語自体は面白いです！ (2017年3月7日 0時) (レス) id: cf85365645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉美 | 作成日時：2014年10月11日 15時
