おねがい。【マフィア松】2

第59話 ページ17

・



そして、あることを言われた。





咲「Aさんも、幸せになってください！」





“幸せ”



咲「本当に、ありがとうございました！」



私には、幸せなんか……



咲「Aさん？」


『……うん。今まで以上に幸せにしてみせるよ。』


咲「咲夜！応援しています！」


『ありがとう。』



咲夜ちゃんはそう言うと、お母さんと一緒に家の中へ入っていった。



それを見た私は、みんなが居る車に向かう。



すると、突然……





『あ、あれ？』





大粒の涙が流れ始めた。





駄目。



これは、みんなには見せられない。



しっかりしないと。



私がしっかりしないと！



私は心の中で自分にそう言うと、車の中に入る。



大丈夫。



私なら出来る！





美「A？」





すると、美雪が私に声をかけてきた。





美「A、大丈夫？頭なんか下げちゃって。」


拓「大丈夫か？具合悪いのか？」


十「Aー？大丈夫ー？」


碧「辛いところでもあるのか？」



せっかく……せっかく抑えてたのに……



真「A？」



ギュッ



12人「ッ！？」


真「A、どうして抱きついt『わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』え！A！？」


美「A！どうしたの！？」


拓「碧斗！早くアジトに！」


碧「わ、分かった！」


「「「「「「A！？」」」」」」





やっぱり駄目。





私は、あの人達を倒さない限り幸せにはなれない。





みんなを、幸せに出来ない。





どうすればいいの？





どうすれば、昔みたいに平和に暮らせれるの？





もうやだ。









地球なんて、無くなればいいのに。









・

第60話→←第58話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す