第57話 ページ15
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咲「顔が暗いですよ。私の頭を撫で始めてから……」
私は咲夜ちゃんの言葉に驚き、撫でていた手を咲夜ちゃんの頭から離した。
咲「何かあったのですか?」
どうしよ、気づかれた。
な、何か言って誤魔化さないと……
『いや〜、最近徹夜で忙しくてね。多分眠かったんだと思う。ごめんね、心配かけちゃって。』
私はそう言うと、また咲夜ちゃんの頭を撫でる。
そんな私を心配していた咲夜ちゃんは、納得したのかまた元気を取り戻した。
咲「Aさん!早く行きましょ!」
『あ、そういえばもうそんな時間か。じゃあ行こうか!』
私がそう言うと、咲夜ちゃんは長い廊下を走り出す。
そんな咲夜ちゃんを追いかけるように、私も走り出そうとしたが……
拓「A。」
拓磨に呼ばれ、私は走ることが出来なかった。
『拓磨?何かあった?』
拓「おい、こっち見て喋ろ。」
私は拓磨の言う通り、拓磨の居る方を見た。
『な、なに?』
拓「いったい俺達に何を隠してる?」
最悪、一番知られたくないみんなに気づかれたよ。
これは、誤魔化せないかな……
『確かに、私はみんなにあることを隠してる。でも、それを言うつもりは無い。』
真「何で?私達仲間じゃん。」
『仲間だけど……仲間でも言えないことなの。』
碧「は?何で俺らに言えねぇんだよ。」
言えるわけないよ。
貴方達は、あの組織で一度奴 隷として働いてるんだから。
『そんなことより、今は咲夜ちゃんの家族に会うことが優先。その話は、また今度にしましょ。』
私はそう言うと、咲夜ちゃんが走っていった方向に向かって歩き出した。
?「A、ずっと私達の側にいるよね?いなかったらどうなるか、分かってるよね?」
?「Aここに来い。じゃないと、すぐどっか行くからな。そんな逃げてばっかしてると、首輪とか付けるからな。」
?「可愛い可愛い、1番可愛いよA。これからもずっと俺達は一緒だからな。だから、俺達の傍から離れるなよ?」
?「Aが居なかったら、私は生きてる意味が無い。貴女は私の事好きだよね?じゃあ、これからも私達の傍に居てね。じゃないと、私達死んじゃうかもよ?」
もう、あんな空間に居たくない。
早く、どこか遠い所に行きたい。
でも、そんなことは多分出来ない。
だったら……どうすれば……
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まなたん - めちゃくちゃ良くて読んでる途中で勝手に涙がぁぁぁぁぁ( ;∀;)最後とかもう...脱水症状起こしちゃうよぉ( ;∀;)良き物語を作ってくれて、ありがとうございます( ;∀;)←泣いてばかりやなw (2019年1月18日 3時) (レス) id: a0ca9a33f5 (このIDを非表示/違反報告)
ずーしく(プロフ) - ひなさん» そう言ってくださってとても嬉しいです!ありがとうございます!小説の中でおそ松が“ある事”をすると言っていましたよね?実はその続きで、6つ子は親に会いに行きたいと夢主に言ったのです。それが夢主と6つ子の約束です!説明下手ですみません。 (2018年6月30日 21時) (レス) id: 1d9ccb178d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - すごくいい作品だった!あと、最後の俺たちの約束ってなに?めっちゃ気になる! (2018年6月17日 17時) (レス) id: 9b800d69ba (このIDを非表示/違反報告)
ずーしく(プロフ) - れいさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました!是非、他の作品も読んでみてください! (2018年6月17日 15時) (レス) id: 1d9ccb178d (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 今見終わりました、めっちゃ面白かったです!これからも頑張ってください! (2018年6月13日 7時) (レス) id: 2a9c9cc493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:CATHERINE | 作成日時:2018年4月1日 8時