第24話 ページ30
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「もう、奴 隷として働きたくないんでしょ?」
当たり前だ。
こんな生活、今すぐやめたい。
やめて、奴 隷という言葉に縛られないで、自由になりたい。
で、でも……こんな俺が自由になっていいのか……
「なっていいんじゃない?」
『え?』
「貴方だって人間。自由になる権利はあるんじゃないの?」
『お、俺が自由になっても……』
「何で?誰かに自由になっちゃ駄目とか言われたの?」
『…………ここのボス。』
「あのボスか……」
え、この人、ここのボスのこと知ってるのか?
「ねぇ。」
『え?』
「今から、ここのボスを殺りに行く。一緒に来てくれない?」
な、何言ってるんだこの人…?
こ、ここのボスを殺るって……
『ほ、本当に言ってるの?』
「言ってるよ。」
『で、でもそれって……』
「人殺しって言いたいんでしょ?言っとくけど、私はここのボスと同じマフィアよ。人を殺すのが仕事なの。」
この人、マフィアだったんだ。
じゃあ、あの爆発音はこの人が……
「でも、私が殺すのは奴 隷が居る組織だけ。奴 隷が居ない組織には何もしないわ。」
『な、何で奴 隷が居る組織を狙って……』
「それはまたいつか話すわ。今はそれより、ここのボスに会わないと……」
女の人はそう言うと、歩くスピードを早めた。
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·
「ここ?ボスの部屋って?」
『うん。』
俺と女の人はあの後、他愛の無い話をしながらボスの部屋に辿り着いた。
すると突然、女の人は俺を下ろした。
『え?』
その行動に、俺は女の人に向かって首を傾げた。
女の人は、分かっていない俺に微笑みながら口を動かした。
「君はここで待ってて。私1人で行くから。」
『で、でも……』
「その傷じゃ動くのは無理よ。少しだけだから、ここで待ってて。」
女の人はそう言うと、勢い良く扉を開け、中に入っていった。
ドンドンバンッドンドン
すると、中から色んな音が聞こえてきた。
俺は女の人が心配になり、中に入ろうとした。
しかし……
グイッ
『え?』
気づけば俺は、ボスに腕を掴まれていた。
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ずーしく(プロフ) - あさぎさん» コメントありがとうございます!はい、頑張ります!なのでぜひ最後まで読んでください! (2018年4月2日 13時) (レス) id: 1d9ccb178d (このIDを非表示/違反報告)
ずーしく(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます!この小説続編行きましたので、ぜひこれからも読んでください! (2018年4月2日 13時) (レス) id: 1d9ccb178d (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - いつも更新を楽しみにしてます!これからも頑張ってください( ≧∀≦)ノ (2018年3月30日 21時) (レス) id: 691380af9f (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます! (2018年3月29日 23時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
ずーしく(プロフ) - 白虎Pさん» 本当ですか!?そう言ってもらえて嬉しいです(*´ω`*) (2018年3月27日 16時) (レス) id: 1d9ccb178d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:CATHERINE | 作成日時:2017年11月7日 6時