21 ページ24
「これは､自分がしたと言って意識させるべきか…それとも嫌われるのを配慮して､言わないでおくべきか……」
隣のディアボロが､ぶつぶつと早口でそう言い始める｡
そんなディアボロに､自然と冷たい視線が集まるのも無理もないはず｡
その中で1人､唯一1人だけがディアボロに声をかけた｡というか､罵倒したというべきか｡
「そう言ったってことは､お前がやったのかディアボロ｡自分から言い出すなんて､相当マヌケな奴だな！」
そう嘲笑い言うのはディエゴ｡
言いづらいことでも人に言ってしまう辺り､ディエゴは思ったことを言ってしまう性格なのだろう｡
それにしても､言葉が口から零れ落ちすぎではないだろうか…｡
「な､違うぞ!?俺は断じてそんなことはしていない！
そう言うお前こそどうなんだ!?Aが心配だなんてこじつけて､ずっとAの部屋の前に座っていただろう!?」
推理ゲームの始まりなのだろうか｡
ディアボロが､ディエゴへの仕返しなのか､ビシッと人差し指をディエゴに突きつけて言う｡
それはまるで､犯人を暴くときの探偵のようだった｡
今度は､ディアボロに向けられていた視線が､一気にディエゴに移る｡
「そ､それなら､俺がトイレに行こうと思って立ち上がったときに､DIOが来て部屋に入っていっただろ！」
混乱に乗じて肉を食い漁っていたところに指を差され､
2つの容疑をかけられたDIOは､焦りつつも､口の中に頬張った肉をなんとか飲み込み､咳払いをした後に答えた｡
「それを言うなら､ヴァレンタインだって､食事の時間になっても食卓に来るのが遅かったようだが……」
行儀悪く箸でヴァレンタインを差す｡
そしてそのまま､箸を大皿の肉へと向かわせた｡
それを隣のプッチが手首を掴んで止めた｡
プッチの目は子供がたくさんいる主婦の如く､"みんなの分も考えて食べなさい"と鋭く光っていた｡
ところで､この推理もどきのやり取りはいつまで続くのだろう｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もやし。(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます！そうなんですよね…周りに7部分かる人が少なくて、大統領推しがいないんですよ……高校受験！応援してますね！ (2020年10月6日 19時) (
レス) id: dd72e70a86 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - ボスの推し四人共に私と一緒なんで嬉しかったです！特に大統領推しがいなくて(そもそもジョジョ知っている人が居ないんですが)高校受験なのでこれ見て頑張ろうと思いました！ (2020年10月6日 0時) (レス) id: 5bcc3d1fdd (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 裕華さん» なんと！親近感！ありがとうございますwでも、結構前の絵なんで、今のとは若干違うかもです(((^_^;) (2016年6月24日 17時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)
裕華 - もやし。さんの絵が私の絵に似ていてなんか親近感わくｗｗ (2016年6月24日 17時) (レス) id: d6370e6be5 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - 令さん» 納得していただけて良かったです！ (2016年4月5日 13時) (レス) id: 06cd7e30ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もやし。 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2016年2月26日 1時
