はじめまして ページ4
「あ、何か軽いもの食べたいかも…？」と�狄�欲�瓩劉爐鍬瓩了�もないまま嘘をつくと、彼は「何か持ってくる」と残して部屋を出た。
ドアが閉まったのを確認すると、枕に顔を投げ込むように倒れた。
凄くいい匂いがして、深い呼吸を2、3回繰り返す。
案の定、悟さんのことが頭から離れなかった。
白いキラキラな髪と、青空にかざしたガラス玉のような瞳と、心地のいい声。どこをとっても本当に綺麗な人だ。
突飛的な発言は、記憶のない私を安心させるためだったのかな。
悟さんの手はひんやりとしていて、少し硬い。額に置かれるとすごく気持ちが良かった。
寝起きの脱力感はすっかり抜け、体調不良一色に染まって苦しい。
ベッドサイドに置かれたペットボトルの水を手に取り、頭だけを起こして飲んだ後枕元に置いた。
ノックの音もなくドアが開かれた。
「いやぁ〜ごめん。今これしかないや」と言って彼が持ってきたのは、高級感のあるゼリーとカップのアイスクリームだった。
今の私には丁度いい。うどんやお粥は重たく思えるし、むしろ口当たりが良い冷えものの方が有り難いのだ。
私が起き上がると、彼はベッドに腰をかけ、ゼリーとカップアイスを私の前に差し出して「どっちがいい？」と問う。
てっきり両方とも貰えるものだと当然のように思っていた私は「えっ」と零した。
2つに視線を落とすと、両方とも蓋の上にはスプーンが置かれている。多分、一緒に食べたいんだろうな。
「えっと…何味ですか？」
「アイスの方はバニラで、ゼリーは巨峰。冷蔵庫漁れば他の味もあるけど」
「あっいえ、大丈夫です。ゼリー頂きたいです」
ありがとうございます、とゼリーを受け取る。
蓋をペリッと剥がすと悟さんさんが「ゴミ貰うよ」と言って近くに置かれたゴミ箱に捨てた。
「これ食べてから薬飲もうね」
「はい…何から何まですみません」
「ふっ、他人行儀なのやめてよ。もっと気軽に頼って」
そう綺麗に微笑んだ。何だか照れくさくてゼリーへ視線を落とし、一口食べる。濃厚なのに程よい甘さで食べやすい。
「美味しいです」
「良かった。冷蔵庫にまだあるから、言ってくれたら取りに行くよ。勝手に取ってもいいし」
「ありがとうございます」
「これ一口いる？」
「え、大丈夫です」
「僕それ一口欲しい」
「冷蔵庫にあるんじゃ…」
「はいあーん。」
「んぐっ」
そう強引に突っ込まれたバニラが、口の中を冷やした。
なんて強引な人なんだろうか。
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松野星月(プロフ) - コメ失礼します！わー、心に来る。続きがますます気になりました！楽しみに待ってます！ (5月4日 16時) (
レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - コメント失礼します！すごく面白かったです！質問なのですが,この作品は完結でいいのですか？内容的に途中だと思うのですが…もし,続きを書く予定があるのなら続きみたいです！更新頑張ってください(^^) (2023年3月21日 14時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
のんのんた(プロフ) - 一般タコピーさん» 返信遅れてごめんなさい！コメントありがとうございますっっ！！身に余るお言葉ですがめっっっちゃくちゃ嬉しいです(/Д`;💕︎ 不定期になってしまいますが、更新頑張ります！- ̗̀( ˶^ᵕ'˶)b (2022年12月19日 13時) (レス) id: a4f760f5fa (このIDを非表示/違反報告)
一般タコピー - 神作品だ！作者様の文才が素晴らしくて一気に読んでしまいました！更新頑張ってください！ (2022年12月15日 18時) (レス) id: e79aa4edc0 (このIDを非表示/違反報告)
のんのんた(プロフ) - あさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！私も好きです！！！(唐突) (2022年12月13日 17時) (レス) @page36 id: a4f760f5fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのんた | 作成日時：2021年10月4日 4時
