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04* ページ5

目が乾いてきたのが分かり




意識的に、瞬きをした。








『あっ』









目を瞑る力がこもって、




開こうとして右目に感じる違和感。




コンタクトがズレた時に感じる特有のものだ。






すぐに右手を手で抑える私を不思議に思ったのか




隣にいた芝山くんは私の顔を覗き込む。









「…?? Aさん、どうしたんですか?」




『コンタクトずれた!!』




「えっ!? だだだ大丈夫ですか!?」




『大丈夫! ごめん、ちょっと頼むね芝山くん!』




「はい!! 気を付けてください!」







バインダーを半ば押し付けるように渡して




体育館を出たところにある水道場へ急ぐ。








『よかった。あった』






水道場に着くとポケットに入っている小さなポーチから




小ぶりのかわいらしい鏡を取り出して





目の中のコンタクトを探すと



目の右の上の方にズレているコンタクトを発見した。









『……ふー…』






手を洗い、指先でちょんちょんとコンタクトを戻す。






コンタクトが元の位置に戻ったのを確認して、




ポーチに鏡をしまう。









「なーにしてんの」




『ひゃっ』






後ろからの突然の声掛けに、



分かりやすく驚いてしまう。





息を吐きながら振り返り、声の主を確認する。







『このは、くん…』







木葉くんが壁に寄りかかって私を見ていた。







本日二回目のびっくり木葉くんですよ。




朝といい今といい、登場の仕方が心臓に悪い。









「そんなに驚かれると傷つくんですけど」

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ハク(プロフ) - 麗華さん» コメントありがとうございます! 本当ですか…!? そう言っていただけるなんて、幸せです。他のお話まで…! ありがとうございます! (2020年7月6日 22時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - やばいです ハクさんのこの作品のおかげで 木葉くんのことより好きになりました(推しがまた増えました〜笑)ハクさんの他の作品も読ませていただきたいと思います! (2020年7月5日 20時) (レス) id: 13c4eb69c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 優さん» そんな!!全然大丈夫なので土下座謝罪はよして下さい! こちらこそ申しないです。ご理解頂きありがとうございます。 (2020年7月4日 22時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 蓮莉☆〜(ゝ。∂)さん» 語彙力なくなるほど喜んでいただいて光栄です……!!応援もありがとうございます。がんばります! (2020年7月4日 22時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
- すみません……ハクさんの事誤字で呼び捨てに……すみません(土下座) (2020年7月4日 18時) (レス) id: bb69e0f18e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハク | 作成日時:2020年7月2日 20時

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