その温かさは知らない【srr】

○ ページ39

あー暇。とんでもなく暇。




歌の録音は終わってるし、納期が近い仕事もない


ゲームをしようと思ったがなんか気乗りしない




Aさんが軽井沢に行って1週間が経った



その間、デートの返信は無し



忙しいのかな...





今日帰ってくるって言っていたから今日こそは...なんて思っている




勢いでデートに誘ってから不安と期待の毎日



まふに相談したら、



ま「そらるさんww中学生みたいww」



と爆笑された



完全にバカにしてるだろアレ...






はぁ、家の掃除でもするか






ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ...





お、電話だ



スマホを取ると画面に表示されたのは「A」の文字




おぉまじか...深呼吸を一回して、



そ「もしもし？」



電話に出た




『あ、彼方さんお久しぶりです！

遅くなってすみません...あのお出かけの話なんですけど』



久しぶりに聞くAさんの声



あぁ聞いてるだけで癒される...




そ「う、うん」



少し声が震える



『私で良ければ行きたいです！』




そ「え、まじ？」




『私、彼方さんなら大丈夫な気がするんです

言いきれないし、また迷惑かけるかもしれないですけど...』




そ「いいよ全然！

どこに行く？」




『あ、それなんですけどプラネタリウムとかどうですか？』




意外な提案に驚く



あ、遊園地とか人多いからダメなのかな...




そ「いいね！プラネタリウムなんてもう何年も行ってないし


いつにしよっか？」




『いつでも大丈夫ですけど...それじゃ来週の日曜日なんてどうでしょう？』




そ「ちょっと待ってね...うん、その日で大丈夫！」




『では楽しみにしてます！


待ち合わせ、彼方さんの家の前にある公園でいいですか？』




そ「わかった！

あとAさん電車乗れないだろうから車でいい？俺運転するよ」




『え、いいんですか？』




そ「俺の隣で良ければ」




『それじゃお言葉に甘えて...よろしくお願いします』



そ「はーいまたね！」



電話を切り、スマホを持ったままガッツポーズをする




よっしゃぁぁぁあ！！！めちゃめちゃ嬉しい！！！！



なんて思いながら後ろを振り返ると








まふまふがにやにやしながらこっちを見ていた

○→←●

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す