私が帰る場所【skt】

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『という訳だから日曜日出かけるわ』


家に帰って坂田に話をする


一応どこに行くかくらいは言っておかないとこの間みたいに心配されるかもしれない


さ「おーええでええで！Aが青春しとるわ…」


『どこに感動してんだよ』


さ「にしても私服あるん？持っとる私服、高校生らしくないやろ」


なんて言われようだ…と文句のひとつもつけにくい


確かにあれはそう思われても仕方ない


『だから土曜に服買いに行く

お金は気にしなくていいし』


さ「お金って、あれやんな？

泊まりながら稼いだっていう…」


『それしかねぇもん。しゃーないだろ』


お小遣いなんて貰っていた頃はその月に使い果たしてたし、中学生の頃のお小遣いなんてたかが知れてる



さ「そのお金まだ取っとき。

Aが本当に必要となった時に使いや」


いや、それが今だって言ってんだけど


『じゃあ私服買えねぇけど』


さ「俺が買うたるわ！」


キラキラと目を輝かせている坂田

一緒に買いに行く気だ


『いや待って、そこまでしないでいいって！

私坂田の娘でも姪でもなんでもないし！勝手に居座ってるだけなのに服まで買ってくれるとかおかしいってば！』


さ「俺が勝手にすることやから気にせんで！」


『流石に気にする』


さ「俺結構稼いでんねん」


なんだ急に。自慢か？


『はぁ』


さ「お金は有り余ってる。でも使い道がない。だからAに使う」


どんな理屈だ、それで私が納得すると思うのだろうかこのアホは


『アホなの？』


さ「お、よー知っとるやん。俺あほやで？

あほの坂田や」


1人で何を言っているのだろうか


『もう坂田がアホでもなんでもいい。服は自分で買う

ダメって言うならバイトする』


さ「バイト今から始めても土曜には間に合わんやろ？

そこまで買って欲しくないってんならじゃんけんで決めよーや」


『おーいいよ？乗ったわ』


坂田の煽りに乗ってしまったがこの際じゃんけんで勝てばいい


しかし結果はお察しの通り、私の負けで終わった


さ「よっしゃ！これでもう文句は言わせん！

俺の好きなだけ服買うからな！」


もはや誰の買い物で揉めていたか分からない

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