私が帰る場所【skt】

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坂田 side


昨日とは違う明るい声、表情


俺は安心して送り出せた


そしてすぐに電話をかけた


相手はもちろん、まふ


ま「うぁー、さかたん…なに、、僕寝たの1時間前なんだけど…」


さ「んな知ったことか。Aに余計なこと言うたな？」


ま「坂田からしたら余計な事だった？あの子、家出ていったでしょ」


さ「アホぬかせ、連れ戻したわ」


ま「まじ…？」


電話越しのまふが衝撃を受けているのが目に浮かんだ

それよか、やっぱり原因はまふの言葉やったか…


さ「連れ戻したから、もうええけど何言うたか教えてや

それくらい知ってええやろ」


まふが迷っている

でも軽く息をついてから、話し始めた


ま「早く自分を大事にって意味を理解して、坂田の家を出た方がいいって言ったよ

だってそうでしょ。僕達は恋愛なんて許されてないんだよ」


さ「Aとはそんなんやない」


ま「知ってる。そういうことじゃない」


分かっとる。まふが言いたいのはよく分かる。


ファンにバレたら終わるって言いたいんやろ


さ「見過ごせんかった」


ま「あのねぇ…いや、僕だって見捨てないけどずっと家には置かないよ

保護してくれるところ探したり、交番に届けたりする」


さ「それじゃAは家に連れ戻される」


ま「家庭の事情は知らないけど、なんだかんだそれが1番だと思うけどね」


まふはAの話を聞いてへんからそんなこと言えるんや


さ「まふはそんなに嫌か？あの子がうちにずっといることが

もちろん俺の事を思って言ってくれてるのはわかってるんやけど」


ま「僕からしたらどうしてそこまであの子に本気になるのか分からないけど…

そこまで意思の固いさかたんあんま見ないね、もしかしてこれ、僕が折れる番？笑」


まふの声に少しずつ、優しさが滲んでいく


ま「仕方ないなぁ、さかたんたちを応援するよ

これから先は何があっても2人の味方だ。だからさかたん、中途半端なことしちゃダメだよ？

守るって言うならあの子が自立するまで守らなきゃ」


さ「分かっとるで」


心に決めていたことをまふに言われ、もう一度自覚する


ま「またあの子に会わせてね？

今度は謝らないとだから。あぁ…許してくれるかな…」


さ「Aは優しいから大丈夫やで」


抱えていたもやもやが晴れていく

俺らの関係を全ての人に理解してもらうなんて到底無理な話

でもまふは理解し、肯定してくれた

応援すると言ってくれた


こんな友達がおって俺は幸せ者やな

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