私が帰る場所【skt】

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ま「質問は終わりでいいかな？」



『はい』



ま「それじゃ次は僕の番だね


Aちゃん、いつまでここにいるつもり？」



心臓が大きく跳ねた気がした



背筋が凍った気がした



口の中が一気に重くなった




『それ...は...』




分かっていた


いつまでもここに居れないことなんて



坂田のことだって信用しちゃいけないって分かってるからすぐに出ていくつもりだった




居座って4日



もうすぐでいちばん長く泊まった男の人の記録を越す



それでも、まだいいかなって甘えてた自分もいる気がするんだ



ま「さかたんがどこまで話してるか分からないけど、僕達は人を喜ばせる仕事をしている


聞いていない感じだからあまり言えないけど、その多くは女性が相手なんだ



だから...君の存在が明るみになるとさかたんは終わる。間違いなく終わる。」



社会的にも、ね...とまふまふさんは言った



どんな仕事をしているんだろう



そういえば私って坂田のこと全然知らないんだなあ



でも、そうか。長くいると坂田に迷惑がかかるのか。




それなら、早く出ないと。



親切にしてくれた坂田を裏切るなんてこと絶対にしたくないから




『私は.....早く出ていくべきだと仰りたいんですよね』



ま「そうだ。でもさかたんは君が自分を大切だと思える日が来るまでずっと傍に置くつもりだ


だから早く君に理解してもらいたかった


さかたんを傷つけてまでここに居続ける責任と覚悟はないでしょ？」



答えられなかった



ま「言い方、きつくなっちゃってごめんね？


でもAちゃんを守るためでもあるから分かって欲しい。


自分のこと大切に思える日が早く来ることを願ってるよ」



まふまふさんが悪い人じゃないことはよく分かる


それはさっき私の質問に真剣に答えてくれた時に十分感じられた



でも...早く出ていけって遠回しに言われてるのに足が動かないのはなんでなんだろう

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