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「もしかしたらこの前通った所よりも
人目を避けられるルートがあるかもしれないから
俺と佐久間くんは下見に行ってくるね。」
「あの、気を付けてくださいね。」
「Aちゃんも…大変だと思うけど頑張ってね。」
昼過ぎになり、靴を履き終えた蓮先輩が
私の後ろに目を向けて溜息をつきつつ
励ますように肩を軽く叩いてきた。
視線の先を見なくてもわかるほどに
翔太先輩の不機嫌さが背後から伝わってくる。
この人を連れて祭りに行かなきゃいけないなんて
先が思いやられるし長い戦いになりそうだ。
「翔太先輩、」
「絶対嫌だ！！」
玄関で胡坐をかき座り込む翔太先輩と
目を合わせるために目の前でしゃがみ込む。
でもそれに対抗するように顔を背けるから
私もついムッとしてしまう。
「これは、私達全員の問題なんです
だから四人で解決すべきです。
何があるかわからないのに、
立ち入り禁止区域に行ってくれたんですよ？」
「それ…でも嫌だ！」
「じゃあもういいです！
私一人で祭りに行きます
いくら偶然見つけた白骨遺体だからって
見て見ぬふりできるなんて信じられないです！」
もう何を言っても無駄だ、
翔太先輩が嫌がる気持ちもわかるけれど
この極限状態と暑さで自然と苛立ってきてしまう。
今は冷静な話し合いなんてできないだろう
そう考えてスマホだけを持ち外へ出ると
玄関の前にラウくんが立っていた。
「ラウくん、」
「昨日返事なかったから心配で…」
今の話、聞こえていなかっただろうか。
割と大きな声で言い合いをしてしまったから
扉が閉まっていたとはいえ外に漏れていたかもしれない。
「昨日、圏外で連絡取れなくて」
「そうだよね
俺もあのメッセージ送った後圏外になって…
怪我とかない？大丈夫？」
「特に停電することもなかったし
スマホが使えない以外は実害なかったよ。」
「よかったぁ…っ、」
震える声でそう吐き捨てると
その場にしゃがみ込んで顔を覆うラウくんに胸が痛む。
こんなに心配してくれているラウくんが
私達をどうにかしようなんて、思うはずないのに
少しでも疑う考えを持ってしまった自分に腹が立った。
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ぱぐたろう(プロフ) - そふらさん» 読んでいただきありがとうございます🤍そう言っていただけて嬉しいです！折り返し地点まで来ていよいよ最終章が近づいていますので、最後まで御付き合いいただければ嬉しいです🙇♀️ (2022年9月4日 19時) (
レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - なぁたさん» 前編読んでいただきありがとうございます🙇♀️暑さが吹っ飛ぶような内容になっていればと思います(肌寒くなってきましたが笑)楽しんでいただけて嬉しいです🤍最後までよろしくお願いします！ (2022年9月4日 19時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
そふら(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きが気になって頻繁にチェックしてしまう程面白くて最高な作品です！大変だと思いますが更新楽しみにしてます！ (2022年9月3日 2時) (レス) id: 8614b66f6c (このIDを非表示/違反報告)
なぁた(プロフ) - 作品更新嬉しいです！今回更新分の内容ずっと、うそでしょ、まって、こわい、しんどい状態でした。ドキドキさせてくれてありがとうございます。また楽しみに待ってます☺️ (2022年9月3日 2時) (レス) @page45 id: bf7a073558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2022年8月11日 19時
