・ ページ36
_you side_
大介に何か送りたいけど、
あれから亮平に話しかけられることもなければ
ラウちゃんともいつの間にか普通に接するようになっていて
毎日が平和すぎて退屈なぐらい何もなくて連絡ができない。
「Aさ、明日の放課後寄り道してもいいかな?」
帰りの電車でいつもの様に涼ちゃんと並んで座っていると
突然予定を聞かれて、首を傾げた。
「ああいや、俺の同期が
Aを職場に連れてきたらどうかって。」
「涼ちゃんの職場…?」
「そっか、言い忘れてたね。
俺の職場は中学生向けのフリースクールなんだけど
同期が新しい環境で刺激を受ければ何か思い出すかもって。」
フリースクール、確か不登校の子が行くところで
そこに通えば学校は出席扱いにしてくれる仕組みのところ。
なんだか涼ちゃんの雰囲気にピッタリだ。
「確か明日は午前授業だけでしょ?
流石にその時間は迎えに行けないし
俺が仕事終わるまでスクールのお手伝いとかしてくれれば
嬉しいなって思うんだけど、どうかな?」
元々私は教員を目指していたから
そういう環境には非常に興味がる。
しかも自分と同じ境遇に立たされている子もいるだろうし
少しでも助けになることがしたい。
「行ってみたいけど…大丈夫かな?」
「こっちが提案したんだから大丈夫。
心配ならお友達とか連れてきてもいいし。」
それなら安心だ。
…と思ったけど、確か明日はラウちゃんは部活で
結ちゃんは予定があると言っていたような…。
「あ、大介…。」
「ん?」
「あ、いや、友達は予定があるみたいだから
佐久間さんとかついてきてくれるかなって…。」
「佐久間さんって、あの警察の?
いつの間に仲良くなったの?」
不思議そうに笑う涼ちゃんは、どこか嬉しそうで
お仕事じゃなければとOKしてくれた。
家へと到着して自室に入ると、さっそくラインを開いて
大介へと電話をかけた。
「あ、今仕事中かな…。」
そんな心配をよそに5コール目ぐらいで出てくれた大介。
いざ話すとなると変に緊張して、声が裏返りそうになる。
“どうしたの?
あ、もしかしてまたあいつに何かされた?”
「あ、いや、違うんです。
あの、明日の午後からお仕事お休みだったりしませんか?」
軽く説明をすると、二つ返事で了承してくれた。
学校まで車で迎えに来てくれるらしく
待ち合わせ場所を決めて通話を切った。
1312人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まいちゅん(プロフ) - ぱぐたろうさんの世界観が好きです。 (2021年1月25日 0時) (レス) id: 3613c412bc (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます!うれしいです、励みになります。今日からまた更新しますので是非見てください(^▽^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - りささん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます!そう言っていただけるとすごくうれしいです!りささんもお体ご自愛下さい、更新頑張ります(^^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - Roseさん» ありがとうございます、励みになります!Roseさんもお体お気をつけてください!(^^)! (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - しおさん» ありがとうございます!本日更新しますので是非見てください(^^)無事に楽しめました! (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱぐたろう | 作成日時:2021年1月13日 20時