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翌日午前の授業を受けて、
高校から少し離れた公園の前で待っていると
この前乗せてもらった黒い車が目の前に止まった。
「ごめん、待った？」
「今着いたところです、お迎えありがとうございます。」
助手席に乗るとブランケットをかけてくれて
少しだけ胸が高鳴った。
つくづく美人って得だなと感じながら
涼ちゃんの職場を伝えて車が動き出した。
「あれから大丈夫？」
「はい、もうびっくりするぐらい平和で
毎日退屈なぐらい。」
「ふふ、俺も平和すぎて仕事ちょー暇！
まあ警察が暇なのはいいことなんだけどね。」
大介といるときは、猫をかぶらなくて済むし
何より楽しかった日々に戻ったようで
ついつい会話が進んでしまう。
目的地に着くと、建物の前で涼ちゃんが待っていて
車に気づき駆け寄ってきたので窓を開けた。
「A、学校お疲れ様。
佐久間さんも休みの日にすいません。」
「いえいえ、友達のお願いは断らないですよ！」
友達認定してくれてるんだと思っていると
涼ちゃんも同じことを考えていたみたいで
二人で笑うと、大介は照れたように頭に手を当てた。
「駐車場はあっちなので、停めてきてください。」
言われた通り車を停めてさっきの場所へ行くと
涼ちゃんの隣にはもう一人誰かいて
近づいて顔が見える距離になった時、足が止まった。
「えっ。」
「照…？」
私と同じタイミングで大介も反応した。
それは向こうも同じで、固まってしまっていて
お互いに反応することができない。
「あれ、知り合い？」
「ああ、妹の幼馴染。」
それは紛れもなく私のお兄ちゃんで
少し頬が痩せてしまっている姿に胸が痛んだ。
「そうだったんだ、
こんな偶然あるんだね…。」
何かを察したのか気を遣う涼ちゃん。
二人はただ見つめあっていて、目は潤んでいる。
そういう私も涙が出そうだけど
今は他人の姿だから、泣くことは出来ない。
「A、紹介するね。
俺の同期の岩本照さん、今日誘ってくれた人ね。
いつも相談に乗ってもらったり
色々お世話になってるんだ。」
お兄ちゃんの苗字が変わっている。
大介も名前を聞いて驚いているから知らなかったみたいだ。
私がいなくなった世界は、
想像以上に変化しているようだ。
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まいちゅん(プロフ) - ぱぐたろうさんの世界観が好きです。 (2021年1月25日 0時) (
レス) id: 3613c412bc (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！うれしいです、励みになります。今日からまた更新しますので是非見てください(^▽^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - りささん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけるとすごくうれしいです！りささんもお体ご自愛下さい、更新頑張ります(^^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - Roseさん» ありがとうございます、励みになります！Roseさんもお体お気をつけてください!(^^)! (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - しおさん» ありがとうございます！本日更新しますので是非見てください(^^)無事に楽しめました！ (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年1月13日 20時
