とつぜん ページ1
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いつも通り、なにもかわらなかった。
侑李と隣で並んで歩いて同じ学校の同じ教室から同じマンションに帰る。
「また明日ね」
侑李「うん、」
私は5階で侑李は7階だからエレベーターの中でお別れ。
侑李「ねえ、」
「ん？」
降りようとしたら引き止められて振り向いたらいつになく真剣な顔の侑李。
早く降りなきゃエレベーター動いちゃうんだけど
侑李「好きです」
「……え？」
私の思考とは反対にエレベーターはゆっくりと動き始めた。
_____
「……え？」
自分の部屋でもういちど思い返してみる。
さっき、侑李に告白された。
侑李「すぐには返事求めてないよ、僕のことそんなふうに思ってないの知ってるし」
とは言ってたけど、明日から侑李の顔まともに見れないし。
そんな急に好きって、なんなのほんとに。
「ドッキリ？」
いや、侑李がそんなつまらないことするはずがない。……したらちょっと幻滅なんだけど
「……なんなの、もーーー！！！」
『なにー？なんの騒ぎ？』
「ちょっとお兄ちゃん！勝手に部屋入ってこないで！！」
慧「えー？なんでよいいじゃん」
どかっと私の部屋のど真ん中に座って、で、どうした？なんて聞いてくるもんだから
思わず話しそうになるけど、お兄ちゃんにでもこんな話出来ない。
「出てって！」
慧「反抗期かぁ〜お兄ちゃん泣いちゃう」
「う、うるさい！！」
お兄ちゃんを追い出して部屋着に着替える。
ちょっとシスコン気味の兄のおかげで彼氏なんて出来たことない私。
そんな私が、突然、幼馴染の侑李に告白されました。
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作者名：もち。 | 作成日時：2019年7月14日 22時
