兎にお菓子を与えて【仁兎なずな】

兎にお菓子を与えて ページ19

なずなside


久しぶりなのら。
みんなに会うのは。





学院を卒業して一旦Ra*bitsは解散した。
皆が学院に在籍してる間、俺はソロ活動をしていた。





そんな期間を経て今日。

今日は友也ちん、創ちん、光ちん、そしてAの卒業式だった。



卒業式のあと、学院の近くにある公園でAと待ち合わせ。

会えるのが楽しみで楽しみで、予定よりもかなり早く来ていた……はずなのに。



『に〜ちゃーーーん!!!!!!』

愛おしい声が俺を呼ぶ。
声のするほうを見たら、全力疾走って勢いでAが走ってきた。



『に〜ちゃん……ﾊｧ……お待たせしました……ﾊｧﾊｧ……』

｢お待たせって言ったってかなり早いリョ！？ダッシュで来たのかー？｣

『はいっ！』



その愛らしい笑顔をされると……弱いんらよ、なんか……。



『あ、そうだ！に〜ちゃん、これ！に〜ちゃんにあげます！』



そう言って差し出してきたのは、可愛くラッピングされたお菓子。


『お菓子、作ったんです！1度でいいから作って食べさせたいなって！』


｢美味しそうだにゃ！貰ってもいいか？｣


『もちろん！はい、あーんです♪』


｢にゃ！？｣


『食べさせたいって言ったでしょう？ほら、口開けて……』


これ、かなり恥ずかしい……


｢あーん……。ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”……美味しいにゃ！？にゃんでこんにゃ！？｣


『いい反応(ｸｽｸｽ)どうして美味しいかは秘密です♪』


｢にゃ！？教えてくりぇてもいいだろー！？｣


『いやデース！』


俺の彼女はちょっと強引で、いつだって可愛い。



偶に意地悪してくるのがなんとも言えないくらいに可愛いのら。




そんな愛おしい彼女にずっと隣にいて欲しいって。


そう伝えるのは……

そう遠くない未来の話。



いつまでたっても……





に〜ちゃんがお前のことを守ってやるよ





【兎にお菓子を与えて 】❦ℯꫛᎴ❧

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