兎にお菓子を与えて【仁兎なずな】

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卒業が迫る2月。

学院では既に卒業の準備が行われている。




卒業ライブ、卒業式……
ある意味お祭り騒ぎな最近。


卒業する先輩たちは、ウキウキ〜というかワクワク〜というか……。
なんか、張り切ってる。


一、二年もそれなりに張り切ってる。


だけど。

だけど私は……。





卒業しないで






たったこれだけが…


この思いだけで私は先輩たちの卒業を祝福できないでいた。




先輩たち??
ううん、そうじゃない、違う。


あの先輩の卒業を…祝えないでいるだけなんだ。




ずっと傍にいて

離れていかないで

卒業なんて……しないで……。



ねぇ、卒業してしまったらRa*bitsはどうなるの??
に〜ちゃん。
あなたが居ないこのユニットを……どう導いていけばいい??




貴方へのこの想いを……どうすればいい？

解決策を見つけるどころか伝えることさえままならない。
私は……。



“じゃぁ伝えれば？”


それがいいのかも知れない。

だけど、もし伝えたら……。
距離ができる？ あなたを困らせる？



今は大事な時期だから……



私のせいであなたを困らせたくないから……





届かないであろう、この気持ち。




『蓋をするんだ』

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