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天使93 ページ5

氷「あ、ごめん、なに？」

口を尖らせる明日人は何度も俺を呼んだらしい

氷(全然聞こえなかった)

氷(それよりも、)

メッセージのやり取りの画面を見つめる

毎日やっていたやり取りも途絶えてしまった

余計心配になる



氷「A、、、」



Aは平穏に暮らせてるだろうか

もし誰かにヒロトとのことがバレてたら

氷(好きになったが負け)



自分のものにしたいっていう独占欲

Aの幸せを願うという欲求

氷(Aはヒロトのこと好き)

氷(俺のことは友達って)

氷(でも、俺の事好きでラブレターを)

頭がオーバーヒートする

フツフツも煮え滾るような感覚

考えれば考えるほど独占欲が勝つ



氷(俺の方が絶対優しい)

氷(喧嘩だってしないし暴君じゃないし)

氷(Aのこと一番に考えてるし)

氷(俺の方が絶対愛してる)



氷「もう、わかんない、、、」

明「大変だー！！氷浦が溶ける！！！！」



ほんとに溶けてしまいそう

愛に溺れて溺れて溺れ尽きて

その先の底に足を着きたいのに

全然先が見えない



氷「今の俺、凄くかっこ悪い」

万「こんな状態なのにイケメンだ、、、」

他クラスの女子が教室の前で群がる

それを見た雷門イレブンは目を丸くする





雷「「「氷浦すげー、、、」」」





奥「びっくりするほどフェイントにキレがない」

半「心做しかぐったりしてる」

岩「ゴス、、、」

氷「、、、ごめん」

思うように体が動かない

考えないようにはしてるんだけど

やっぱりどこかに君がいる



道「よし！」

道「今日の練習は終わり！！」

明「氷浦！！！行ってきなよ！！！」

俺の背中をドンと押す

前によろけてしまう

の「そうだよ！！！はっきりしてきなよ！」

つ「女の子は押しに弱いんだよ！！！」

杏「頑張りましょう！」

剛「女子の押しが強い、、、」

俺を押してくれる人達

このままのままで終わりたくないけど

氷「でも、、、」

超「もしかしたら天使が奪われてるカモ」

氷「っ！！！！」

超「なーんちゃって♡」

明「ほら！行ってきなよ！！」



俺は皆に背中を押されて走り出す

目指すところは天使のいるところ

そこまで脇目も降らずに走る

早く行かないと飛び去ってしまいそうな天使の元へ





超「これは楽しみですネ」



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氷浦！！頑張れ！！！

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