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盲目その13 ページ18




「どうして…鳩原先輩、?」


雨が降り続ける中、その震えた声は誰にも拾われず、雨の音によって消えていく


__1週間前


「鳩原先輩」


「あ、鈴菜ちゃんだ」


「鳩原先輩のおかげで、ユズルくん最近生き生きしているんです!」


「え?で、でも私は何もしていないよ?」


「いえ、鳩原先輩が師として教えてくれるから、ユズルくんはここまで来たんです。それに、鳩原先輩がいたから私は私たちは、ユズルくんと出会えたんです。 ユズルくんのおかげで、私たちは、A級になれた。私も鳩原先輩に出会って本当に良かったって思うんです」


「そう言われると嬉しいよ」


「はい!」


「…鈴菜ちゃんは、私のことどう思っている?」


「え?…優しく温かい人で狙撃の腕もピカイチで、相手の武器を壊す。これは、凄い技術で鳩原先輩のこと尊敬しています」


「そっかぁ、ありがとう。こんな人を撃てない人を褒めてくれて」


「そんなことありません!人が撃てないのは当たり前です!本来なら、人を撃ったり斬るのは異常です。私は、人を斬るとき感触が残ります。
けれど、ここに来てからはそれが普通だとそう実感させられました。自分が少しずつ馴染んできた時と同時に自分に恐怖抱いているんです。
だから!自分のことをそんなふうに思わないでください!鳩原先輩!」


「…鈴菜ちゃん」


「っ!すいません、感情的に言ってしまい」


「いいの。でも、言ってくれてありがとう」


「鳩原、先輩?」


「私ね、時々思うんだ。自分は二宮隊に必要なのか、ってね?」


「そんな訳ありません。二宮さんや犬飼先輩、辻くん、亜季ちゃんは鳩原先輩を必要としています」


「うん、そうだね。何から何までありがとう、鈴菜ちゃん」


「そう言われて、良かったです」


「これからも、ユズルや二宮さんたちを宜しくね?」


「はい!」


まさか、これが最後だったなんて思いもしなかった。鳩原先輩と別れ1週間がたった頃だ


「鈴菜先輩!」


「ユズルくん、どうしたの?」


「鳩原先輩が鳩原先輩がっ!」


落ち着いてユズルくんの話しを聞くと、鳩原先輩が先日失踪したらしい


「鳩原先輩が、失踪を?」


「…東さんが教えてくれた。俺、鳩原先輩がいなくなる前言われたんです。「ユズル…あたしはやっぱりダメなやつなんだ…ごめんね…」って」


じゃあ、あの時ユズルくんや二宮さんたちをお願いってことは。この事だったの?鳩原先輩


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白狐(プロフ) - 迅さんファンさん» ありがとうございます!下手で読みにくいかもしれませんが、これからもよろしくお願いします! (2020年5月26日 17時) (レス) id: 002b072ada (このIDを非表示/違反報告)
迅さんファン - 白狐のワールドトリガーの作品を読ませていただきました!パスワード認証になっている作品も気になりますし、この作品の続きも気になるので更新頑張ってください! (2020年5月26日 17時) (レス) id: e76fa4663c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白狐 | 作成日時:2020年5月25日 14時

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