【あんスタ】かつての師匠様

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目を覚ますとそこは全然知らない天井、ってわけでもなく寮のどこかの部屋だった。
周りを見渡すと、この部屋の主は一人部屋なのかベットは今俺が寝ているものしかなかった。


じゃあ部屋の主はどこに？となると仁王立ちしてキッチンに立っていた。何だこの人間は。

自分は殴られたショックで幻覚でも見てるんだろうか。それならば、もう1回殴られた方がマシだ





『お、起きたか宇宙人。晩飯でも食うか？ラーメンだけど』





「俺は宇宙人じゃねぇーっすよ………遠慮しときます。というか、助けてくれたのはありがたいっすけど、あんた誰？」





『楓坂A。お前と同じ1年だけど。クラス違うから知らんか。』





知らないはずないだろうと食いついてやりたがったが、グッと押えた。


楓坂A

1年にして特待生になりあがった実力の持ち主。
そして、この高校では初の”女子生徒”こんな美少年たちの中でも負けないくらい美女で、夢ノ咲学院にも負けない人気のアイドル。

そんな花のような人間は。1年の中では有名だった。


自分とは違い、特待生になった本当の輝きの持ち主。







『あ、でもあたしお前のこと知ってるわ。漣ジュン君だよな？これもなにかの縁だ。よろ……』





「よろしくなんてするつもりはねぇっすよ。助けてくれたのはどーも。でももう俺に関わんないでください」




正直に言えば、嫉妬だった。中々特待生になれない自分とは違い、簡単に特待生になりあがったそんな女に嫉妬していた。


羨ましい、俺だってそこに立ってやらなければいけないことがあるのに。



玄関のドアノブを回し、そうそうとこの場を立ち去ろうと部屋を出ようとしたところ








『あ？お前まだラーメン食べてねぇだろうが。なにカッコつけて立ち去ろうとしてんだよ。ラーメンに謝れ○すぞ』







「いやどんだけラーメン好きなんすか。ねぇちょっとアンタゴリラっすねぇ！？おいやめろ制服破れる！！」





『つべこべ言わずにラーメン食えや。それともなにか？？？あたしの飯食えねぇってか？上等だコラ、その根性叩き直してやんよ。ラーメン道！！！』





「アンタ！会話通じないタイプっすねぇ！？ちょ、離せ！」







その後、無理やりジュンは飯を食わされた挙句、泊まらされた(強制)

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